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重度の歯周病の治療

2019年12月21日

重度の歯周病の治療であっても、まずは歯垢や歯石の除去をしなければいけません。
歯垢や歯石が残っていては、治療中の再感染のリスクがありますし、治療後に再発する可能性もあります。
しかし、重度の歯周病になっている場合、見えないところに歯石や歯垢が溜まっており、そこから発生する毒素が症状を悪化させていることが少なくありません。
見えないところというのは、歯と歯茎の隙間にできた深い歯周ポケットです。
重度の歯周病になると、歯周ポケットは歯の根にまで達しており、器具を使ってもなかなか除去できません。
そんな時は、歯茎を開いて歯の根を露出させてから歯石の除去を行います。
また、細菌が歯の根の外に漏れ出して歯肉の中で増殖してしまった場合、歯の根ごと除去するしか方法がありません。その場合も、歯茎を切り開く必要があります。
このように、重度の歯周病になってしまうと、外科的な治療を行うしかないことも少なくなく、患者様に負担がかかることもあります。
歯周病は痛みもなく進行する恐ろしい病気です。
定期的に歯科検診を受けるなどして、重症化するのを防ぐようにしましょう。
お口の中でなにかご不安なことがございましたら、お気軽にご相談ください。
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自分の歯が良いわけ

2019年12月18日

歯周病や虫歯で抜歯を勧められた時でも、根管治療であれば自分の歯を残せる可能性があります。
しかし、根幹治療はとても高度な技術が必要であり、マイクロスコープなどの設備がないと再発リスクの高い治療です。
もし再発してしまうと、抜歯が避けられない上にインプラント治療もできないような状態になることもあります。
そこまでして根幹治療を受けて自分の歯を残す意味はあるのでしょうか?
あります。
自分の歯を残すことは、将来のお口の健康にとても重要なことなのです。
歯を抜いてそのままにしておくと、隣の歯が倒れてきたり、噛みあう上下の歯が動いたりして噛みあわせがずれます。
そのため、抜いた歯を補う何かが必須なのです。
そのための選択肢は、ブリッジ、入れ歯、インプラントの3つです。しかしこれらは、歯みがき以外のメンテナンスを行わなければ短期間で使えなくなってしまいます。
自分の歯の日々のメンテナンスと言えるのは、毎日の歯みがきくらいです。
これだけでも、生活の質に影響があることがわかるでしょう。
また、3つそれぞれに欠点があります。
例えばブリッジや入れ歯は健康な歯に負担がかかってしまいますし、多少なりとも味覚に影響があります。
インプラントは欠点がなさそうですが、歯周病になりやすく、重症化しやすい傾向があります。
自分の歯には、そんな欠点はないのです。
なにより、「自分の歯が残っている」というのは健康な食生活に欠かせないものです。
歯が残っている人の方がない人よりも寿命が長いという統計もあります。
自分の歯には、そんな欠点はないのです。
なにより、「自分の歯が残っている」というのは健康な食生活に欠かせないものです。
歯が残っている人の方がない人よりも寿命が長いという統計もあります。
自分の歯を大事にするというのは、健康に長生きする秘訣なのです。
お口の症状でご不安なことがございましたら、お気軽にご相談ください。
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歯髄の役割と根幹治療

2019年12月15日

根幹治療で治療する歯の根にある細い管(根管)の中には、歯髄があります。
根管治療では細菌に感染して炎症を起こしている歯髄を除去し、根幹内をきれいに掃除します。
ここで除去される歯髄について、説明しましょう。
歯髄を除去することを「神経を抜く」と言うように、歯髄には歯にかかる刺激を伝える神経が通っています。
しかしそれだけではなく、毛細血管が無数に走っており、歯に栄養や酸素を供給しているのです。
結果、供給されるはずの栄養や酸素がほぼ絶たれてしまうことになりますので、どうしても歯の強度が落ちてしまいます。
時には、色が黒ずんでしまうこともあります。
また、神経が除去されていますので、もし虫歯になってしまってもなかなか気が付かないことになります。
その結果、気が付いた時には歯を抜くしかないような状態になることもあるでしょう。
根管治療で歯を残しても、その後のメンテナンスで気を抜くともっとひどい状況になるかもしれないわけです。
そのため、根管治療後はそれまで以上にしっかりと歯みがきをして、定期的な検診を受けるようにしましょう。
歯科医は、患者様がいつまでも自分の歯で食事ができるように積極的に協力します。
お口の中に違和感があるなど、少しでもご不安なことがございましたら、お気軽にご相談ください。
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歯周病治療と歯の隙間

2019年12月12日

歯周病の治療は歯垢や歯石の除去です。
特に歯と歯茎の間の歯周ポケットや歯と歯茎の境目、歯の裏などは歯石がたまっていることが多いので、念入りに治療されるでしょう。
歯垢や歯石をとれば、お口の中がさっぱりとして、どれほど細菌たちがいたのかを実感できるほどです。
しかし、そんな歯石除去の治療のあと、歯が染みたり、歯が伸びて歯茎との隙間が大きくなってしまったりすることがあります。
これは歯石をとったことによる影響です。
歯周ポケットにある歯石を除去すると、歯茎に炎症を起こしていた原因がなくなります。その結果、歯茎の腫れがひいて歯の露出が多くなり、歯が伸びたようになるでしょう。
敏感な歯の根本が露出してしまうことで、歯が染みたり、2本の歯と歯茎の間に三角形の隙間ができたりするわけです。
また、歯石を除去するときにかきだすように歯が引っ張られますので、歯が浮いたように感じてしまうこともあるでしょう。
いずれも、歯周病の治療が正しく行われている結果ですので、しっかりと歯をみがいていれば改善されることが多いので安心してください。
ただし、歯が染みる痛みがいつまでも治らない場合や、隙間から空気が抜けて話づらくなるような場合は、歯に被せ物をすることで塞ぐ治療もあります。
1度歯科医へ相談してみてください。
お口のことでご不安なことがございましたら、お気軽にご相談ください。
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歯周病や虫歯の予防方法

2019年12月9日

歯周病や虫歯を予防するもっとも効果的な方法は、毎日の歯みがきでできる限り歯垢を除去し、定期的に歯科検診を受けることです。
日々の歯みがきで歯垢を除去するだけでも大きな効果がありますが、定期検診を受けておくことで、みがき残した歯垢や歯石を除去してもらえますし、虫歯や歯周病の兆候を見つけてすぐに治療ができます。
ただし、定期検診を受けるからと言って、歯みがきがおろそかで良いわけではありません。
例えば、毎日の歯みがきに5分かけているとします。すると、1年で1865分、30時間以上メンテナンスしていることになります。歯科定期検診は3ヶ月に1度程度で、時間をかけても1時間程度ですので、年に4時間です。
素人とプロの違いがあるとしても、これだけの時間の差を埋めることはできないでしょう。
それに、日々の歯みがきで自分の歯を1本1本しっかりとメンテナンスすることで、状態を把握できて虫歯などの早期発見にもつながるのです。
歯みがきがメインの予防方法で、歯科検診はその補助をすると思えば良いでしょう。
お口のことでご不安なことがございましたら、お気軽にご相談ください。
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歯周病と年齢

2019年12月6日

歯周病というと、40代や50代の病気というイメージがあるかもしれません。
確かに、40代や50代の人は歯周病になっている割合が高くなっています。
しかし、じつは15歳くらいの人も歯周病になっているのです。
厚生労働省が平成28年に実施した歯科疾患実態調査によると、初期の歯周病の目安となる歯周ポケットの深さ4mm以上の人は、15歳から19歳の人で6.1%もいるのです。おおよそ20人に1人、クラスに1人程度は歯周病になっているという計算になります。
歯周病は中年以降になる病気ではなく、若くても簡単になってしまう病気というわけです。
歯周病というのは、歯と歯茎の間にある歯周ポケットに歯垢がたまることで始まります。
歯垢がたまることで歯茎が炎症を起こし、歯周ポケットが深くなり、余計に歯垢がたまって症状が悪化していきます。
つまり、歯垢がたまって症状が悪化するのにある程度時間がかかるので、中年以降に発症することが多かっただけと言えます。
日々の食事が柔らかくなって唾液の分泌が少なく、食事による歯の洗浄作業が以前よりも悪くなったことで、今は昔よりも歯垢がたまりやすくなってしまっています。
そのため、日々の歯みがきを怠っていたり、うまくできていなかったりすれば、若い人でも歯周病になるリスクは十分にあるわけです。
年齢に関係なくリスクは存在します。
お口の症状でご不安なことがございましたら、お気軽にご相談ください。
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歯科治療と麻酔

2019年12月3日

歯科治療では、様々な麻酔を使って患者様の痛みを軽減しようとしています。
その結果、多くの患者様が「まったく痛くなかった」「寝ているうちに終わった」「思ったより痛くなかった」という感想を持っているのです。
そんな麻酔を使った歯科治療での注意点について、説明しましょう。
もっとも注意しなければいけないのは、治療後です。
麻酔は治療後もしばらく効いていますので、気が付かないうちにお口の中を傷つけてしまうことがあります。
また、治療跡を舌でいじってしまってせっかく閉じている傷口が開いてしまうこともあるかもしれません。
もし、麻酔を使った治療を受けたら、麻酔が切れるまではおとなしくしておきましょう。できれば食事もしないようにしてください。
麻酔は長いものでも6時間程度、一般的には3時間ほどでできますので、それまで我慢してください。
また、麻酔を使うほどの治療では、出血を伴っています。そのため、アルコールや激しい運動をすると大量の出血が起こることもあります。
麻酔が切れるまでは、おとなしく安静にしておくに限ります。
これらのことは、治療前と治療後に歯科医から説明されるはずですので、しっかりと聞いて従うようにしましょう。
他院での治療でもご不安なことがございましたら、お気軽にご相談ください。
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根管治療失敗後の治療

2019年11月30日

根管治療は歯科治療の中でも高度で難易度の高い治療の1つです。
そのため、他との治療に比べて失敗して再発する確率も高く、治療を受ける歯科医を選ぶのは慎重にしなければいけません。
不幸にも根管治療後に再発すると、歯を失ってしまうことが多いのですが、じつは改めて根管治療を行うことで歯を失わずに済んだ人もいます。
そういった人たちの共通点は、早めに気付いてご来院されたということです。
どれほど優秀な歯科医であっても、次のように重篤な状態になっている場合は対処できることが難しいのです。
・歯の根にできた病巣が大きくなり、歯に穴を開けるなどして歯周ポケットにまで広がってしまっている場合
つまり、病巣が根管内だけにおさまらないほど大きくなった場合です。
口内を無菌状態にすることはできませんので、根管内を消毒殺菌したところで外部から再感染するだけのため、根管治療は効果がありません。
ここまで進行してしまうと、病巣となっている歯を除去してしまう方法以外に治療法がなくなってしまいます。
根管治療を受けた方は、今まで以上に歯みがきをして、行ってプラークコントロールをして、気になることがあったら早めに歯科医へ相談するようにしましょう。
お口の中にご不安なことがございましたら、お気軽にご相談ください。
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根管治療でも残せないことがある

2019年11月27日

ひどい虫歯や歯周病で抜歯を勧められた人でも、歯を残しておくことができる治療が根幹治療です。
歯の根の奥にまで細菌が感染して、歯の周囲の骨にまで影響がでているような状態でも、歯を抜く必要がないのです。
しかし、どんな症状の歯でも残すことができるわけではありません。
例えば、歯の根が割れてしまっている歯(歯根破折歯)を残すことは非常に困難です。
歯の中に感染していた細菌が歯の根の割れ目から歯を支えている組織や骨にまで感染してしまっています。それらを綺麗に除去するということは、歯を支えている部分を除去するということです。
それに、歯の感染している細菌を除去するためには、歯に開いている穴を広げなければいけません。
そもそも割れている歯を削るわけですから、余計に割れてバラバラになってしまうリスクがとても高いのです。
そういったことから、歯根破折歯の場合は歯を抜いてしまう方が良い場合もあるのです。
歯科医もできる限り患者様の意向に沿う治療を検討しますが、無理して体にダメージを与えては意味がありません。
歯科医の説明に納得のいかないところがあれば、しっかりと質問してください。できる限り最善の方法を提案してくれることでしょう。
お口の健康でご不安なことがございましたら、お気軽にご相談ください。
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プラークのでき方

2019年11月24日

プラーク(歯垢)は、歯周病や虫歯の原因です。
一般的にプラークはネバネバとした粘着質で、うがいなどでは決して落とすことができません。舌で触ると、ザラザラした感触になっています。
そんなプラークはどういった流れでできるのか、ご存知でしょうか?
今回は、プラークのでき方についてご紹介します。
・第一段階
最初の段階は、歯みがきのあと数分でできあがります。
歯の表面に唾液のタンパク質成分が吸着して、ペリクルという薄い膜を作ります。
ペリクルは歯の再石灰化を促し、酸に対する防御を行うため、この段階は健康で良い状態です。
・第二段階
ペリクルの表面に、口内の善玉菌や連鎖球菌などの常在菌が付着します。
8時間程度はこの状態が続きます。歯の表面を覆ってしまいます。
これらの細菌は虫歯の原因菌などに対抗するものですので、この段階でもまだ健康な状態と言えます。
歯の表面をこすると粘り気のない白い歯垢がとれますが、良性の歯垢と言えるものです。
・第三段階
善玉菌が歯の表面を覆ってしまったあと、その上にかぶさるようにして悪玉菌たちがやってきます。
ここで善玉菌と戦うことになり、悪玉菌の数が多ければ善玉菌に勝ち目はありません。
善玉菌を圧倒した悪玉菌は、ネバネバとした物質を作り出して、自分たちの安全地帯であるバイオフィルムを作ります。
48時間程度経てば、彼らの安全地帯は完成します。
プラークの完成です。
ネバネバの安全地帯の中は快適で、悪玉菌たちは増えていくと同時に酸や有害物質を作り出していきます。
これらの酸や有害物質が、歯や歯茎にダメージを与え、虫歯や歯周病が始まるのです。
・第四段階
第三段階を放置していると、バイオフィルムが口内のカルシウムを吸収して硬化し、1ヶ月程度で歯石を形作ります。
こうなると、歯みがきでは除去することができず、悪玉菌たちはやりたい放題の状態になるでしょう。
プラークができるのを防ぐには、第三段階に入る前(8時間以内)の歯みがきが重要です。
ご不安なことがございましたらお気軽にご相談ください。
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