歯髄の役割と根幹治療
2019年12月15日
根幹治療で治療する歯の根にある細い管(根管)の中には、歯髄があります。
根管治療では細菌に感染して炎症を起こしている歯髄を除去し、根幹内をきれいに掃除します。
ここで除去される歯髄について、説明しましょう。
歯髄を除去することを「神経を抜く」と言うように、歯髄には歯にかかる刺激を伝える神経が通っています。
しかしそれだけではなく、毛細血管が無数に走っており、歯に栄養や酸素を供給しているのです。
結果、供給されるはずの栄養や酸素がほぼ絶たれてしまうことになりますので、どうしても歯の強度が落ちてしまいます。
時には、色が黒ずんでしまうこともあります。
また、神経が除去されていますので、もし虫歯になってしまってもなかなか気が付かないことになります。
その結果、気が付いた時には歯を抜くしかないような状態になることもあるでしょう。
根管治療で歯を残しても、その後のメンテナンスで気を抜くともっとひどい状況になるかもしれないわけです。
そのため、根管治療後はそれまで以上にしっかりと歯みがきをして、定期的な検診を受けるようにしましょう。
歯科医は、患者様がいつまでも自分の歯で食事ができるように積極的に協力します。
お口の中に違和感があるなど、少しでもご不安なことがございましたら、お気軽にご相談ください。
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