神経を抜く
2020年3月20日
歯髄というのは根管という歯の根の中にある管に通っている血管や神経のことです。
虫歯の痛みは、この歯髄に細菌が感染することで起こるもので、神経が直接炎症を起こすために強烈な痛みになります。
俗に「神経を抜く」と呼ばれる治療は、この歯髄を除去する治療で、多くの歯科医で一般的に行われています。
神経を抜いてしまいますので、その後はほとんど痛みを感じなくなりますので、患者様も救われることが多いでしょう。
ただし患者様の中には、いくら痛みが取れると言っても、歯に栄養を届ける血管を抜いてしまうことに不安を感じる人もいることでしょう。
ご安心ください。
じつは、歯髄から供給される栄養や酸素が絶たれても、成長した歯であれば歯の根の周りから栄養を取り込むことができるため生き続けることができるのです。
また、虫歯治療の観点からも、歯髄の除去は理にかなっています。
なぜなら、1度細菌感染して炎症を起こした歯髄はなかなか回復することができず、細菌の温床になってしまいます。
そのため、歯髄を残す治療というのは、虫歯が再発する可能性が非常に高いのです。
安易に患者様の苦痛を取り除くというだけではなく、確実に治療するために「神経を抜く」という治療が行われるわけです。
ご不安なことがございましたらお気軽にご相談ください。
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