歯周病と年齢
2019年12月6日
歯周病というと、40代や50代の病気というイメージがあるかもしれません。
確かに、40代や50代の人は歯周病になっている割合が高くなっています。
しかし、じつは15歳くらいの人も歯周病になっているのです。
厚生労働省が平成28年に実施した歯科疾患実態調査によると、初期の歯周病の目安となる歯周ポケットの深さ4mm以上の人は、15歳から19歳の人で6.1%もいるのです。おおよそ20人に1人、クラスに1人程度は歯周病になっているという計算になります。
歯周病は中年以降になる病気ではなく、若くても簡単になってしまう病気というわけです。
歯周病というのは、歯と歯茎の間にある歯周ポケットに歯垢がたまることで始まります。
歯垢がたまることで歯茎が炎症を起こし、歯周ポケットが深くなり、余計に歯垢がたまって症状が悪化していきます。
つまり、歯垢がたまって症状が悪化するのにある程度時間がかかるので、中年以降に発症することが多かっただけと言えます。
日々の食事が柔らかくなって唾液の分泌が少なく、食事による歯の洗浄作業が以前よりも悪くなったことで、今は昔よりも歯垢がたまりやすくなってしまっています。
そのため、日々の歯みがきを怠っていたり、うまくできていなかったりすれば、若い人でも歯周病になるリスクは十分にあるわけです。
年齢に関係なくリスクは存在します。
お口の症状でご不安なことがございましたら、お気軽にご相談ください。
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