診療時間
09:00 ~ 13:00 / / /
14:00 ~ 16:00 / / / /
  • 休診日:日・月・祝

電話でのご予約

052-955-8211

〒460-0003 愛知県名古屋市中区錦3-7-14 ATビル2F

WEB予約 24時間受付中
キービジュアル

マイクロエンドとは

2015年1月1日

従来の根の治療は手探りで術者の手の感覚を頼りに行うのが普通でした。
なぜなら、どんなに光を当てようとしても根の中は入り口のみしか見ることが出来ないからです。
ところが近年、マイクロスコープと呼ばれる顕微鏡を用いて精密な根管治療を行うことができるようになりました。
この特殊な根管治療のことを「マイクロエンド」と呼んでいます。
この技術により、これまで非常に難しいと言われていた根管治療の治療成績が飛躍的にアップしました。ですが残念ながら日本でマイクロスコープを導入されている歯科医院はまだほんの数パーセントにしかすぎません。ちなみにアメリカの根管治療専門医はマイクロスコープを使うことが法律で義務となっています。日本以外の先進国ではマイクロスコープを使っての治療が「特殊」ではなく「当たり前」になってきているのです。
マイクロスコープで可能になったこととして
1.見たい部分を大きく拡大して見ることができる
2.暗くい根管を明るく照らし、深い部分まで見ることができる
と言うことが挙げられます。
これらの効果によって、これまで見ることのできなかった歯の汚染部分を目でよく確認しながら取り除くことが可能となったのです。
それにより、これまでの根管治療で基本であった「根管の汚染物質を取り除くためには、根の中を大きく削り取る」ということをしなくても良くなりました。これは目で直接汚染した部分を見ることが出来なかった故の苦肉の策ともいえるものです。
確かに大きく削れば汚染物質をより多く取り除けるかもしれまん。がしかし、同時に健康な部分も削り取られるわけです。歯は薄くなるとのちに割れたりするリスクが非常に高くなり、結果的に歯の寿命を縮めてしまうことになります。
マイクロエンドにより、健全歯質を出来るだけ残そうという Minimal Intervention(ミニマルインターベンション)が可能となり、歯をなるべく薄くすることなく治療ができるようになりました。
残念ながら現在の日本の保険診療では、根管治療に必須ともいえるマイクロエンドやラバーダム防湿法なしに行われていることがほとんどで、根管治療の予後はあまり良いとは言えず、再根管治療が必要となるケースがほとんどです。
大切な自分の歯で一生噛めるようにするためにも、より高度な診断・治療を行うことのできるマイクロエンドをぜひお勧めいたします。
詳しくは当医院のホームページをぜひご覧ください。
http://www.icco-d.com/0528microscope/
 

根の治療中の注意事項

2015年1月1日

根の治療というのは概して回数・期間がかかるものです。時々「あそこの歯医者は治療が早く終わるから腕がいい」などということを耳にしたりしますが、根の治療に関してはそれは全く当てはまりません。
治療が長くなってくると、治療を中断して来院されなくなったり、来院までの期間が開いてくる患者さんがいらっしゃいます。
毎回同じような治療の繰り返しですから、痛みも治まればしびれを切らして来院が億劫になるのも無理はないかもしれません。が、しかし、途中で中断したり、長く期間が開いたりすると、仮封のわきからばい菌が入って虫歯が出来てしまったり、仮封が外れてせっかく消毒している根管が汚染されてしまいます。そうすると、最初の時点で残せると判断された歯であっても内部が悪化して残せなくなる場合があります。たとえ見た目に仮封が外れてないように見えても、長い期間が経てば穴が開いてきたりするものです。
そのほかに根の治療中における注意事項を挙げてみます。
・仮封が外れたら、一刻も早く来院しましょう。
・治療している歯の側で物を咬まないようにしましょう。
・歯磨きをする時は、治療中の仮封のところを強くこすらないようにしましょう。
・痛くないから治った、というわけではありません。歯科医の指示通りの来院間隔を守りましょう。
根の治療はかぶせ物が入って、初めて根の中への再感染のリスクが減ります。
自己判断はせず、きちんと最後まで治療を受けましょう。
根の治療は根気よく続けることによって助かる場合が多い治療です。
当医院では丁寧で予後の高い治療を行っております。
http://www.icco-d.com/0515konkanchiryou/

根の治療では治りきらない場合 ~ヘミセクション・トライセクション~

2015年1月1日

今回も次回に引き続き、根の治療では治りきらない場合に行う外科処置のひとつ、「ヘミセクション・トライセクション」について詳しく解説していきます。
ヘミセクション・トライセクションとは、歯根分割抜去法とも呼ばれ、複数の根っこを持つ歯において、問題のある根っこを切断して抜去する方法です。
ヘミセクションは下の大臼歯などに多く見られる2つの根っこをもつ歯の片方を抜去する場合、トライセクションは上の大臼歯などの3つの根っこをもつ歯の1つの根っこを抜去する場合です。
<適応症>
1.複数の根っこがある歯のどれか一つの根管だけが根の治療をしても治ってこない、または根の先に大きな病変がある場合。
2.歯の根っこが1根にかぎり、垂直に割れている場合。
3.歯の根っこの1根にパーフォレーション(穿孔)がある場合。
<治療の流れ>
1.残す予定の根っこの根管治療を済ませておきます。
2.麻酔をし、抜去する予定の根っこを機械で切断し抜去します。
この処置を行った後の10年予後では38%が根っこの破折により抜歯となるという報告があります。
大臼歯部は咬み合わせの強い力がかかる所なので、一つの根っこがなくなるだけでかなりの負担を残った根っこが受けることになります。ゆえに、かみ合わせに関しては特に術後の定期的な観察が重要になってきます。
当医院では歯の定期的な検診をお勧めしております。
http://www.icco-d.com/

根の治療では治りきらない場合 ~意図的再植術~

2014年12月27日

次回に引き続き、根の治療では治りきらない場合に行う外科処置のひとつ、「意図的再植術」」について今回は詳しく解説していきます。
意図的再植術とは根の先に大きな膿の袋が出来ていたり、通常の根管治療を行ってもなかなか治らない場合に、一度歯を抜いて、細菌感染した病変部を徹底的に除去して元の位置に再度戻す方法です。
歯の根っこの周囲には歯根膜というものが存在し、一度抜いたとしても歯根膜がきれいに残っていれば、また戻した後にくっつくようになります。
<適応症>
1.根の先端に歯根嚢胞などの病変があり、根管治療だけでは治る見込みがない場合
2.歯の根っこが曲がっていたり、大きく開いていたり、先端部が太くなっていない場合=抵抗なく抜歯が出来るような形態である場合
3.治療中に起こったパーフォレーション部が炎症を起こしている場合
4.過去に根管治療済みの歯で、土台が太く、外すと歯が残せなくなりそうな場合
5.過去に根管治療済みの歯で、根の中の薬が外にはみ出していて除去できない場合
<治療の流れ>
1.麻酔をし、歯を抜きます。
2.根の外側の病変部を取り除きます。
3.根管治療が可能なケースの場合それを行い、根の中に根充剤(最終的な薬)を詰め、封鎖をします。
4.歯を元の位置に戻し、縫合して動かないように固定します。
意図的再植術の成功率は80~90%といわれています。
術後数年たってから歯根が吸収して溶けてきたり、歯と骨が癒着することもあるので経過観察が重要です。
当医院では定期的な検診をお勧めしており、長くご自分の歯で噛めるお手伝いをさせて頂いております。
http://www.icco-d.com/

根の治療では治りきらない場合 ~歯根端切除術~

2014年12月27日

前回の記事で、根の治療で治りきらない場合に行う外科処置についてお話ししましたが、今回はその中の「歯根端切除術」について詳しく解説していきたいと思います。
歯根端切除術とは根の先に膿の袋があったりなどの問題がある場合、病巣を含む根の先端を切除する手術です。
<適応症>
1.根の先端に歯根嚢胞などの病変があり、根管治療だけでは治る見込みがない場合
2.根っこが曲がっていたり、根っこの管が狭窄(非常に細くなっている状態)していて器具が到達せず、感染部分を取り除けない場合
3.過去に根管治療済みの歯で、太い土台が入っていたり歯が薄くなっているケースで土台を外すと歯が割れたりする恐れがある場合
4.過去に根管治療済みの歯で根の中に詰めてある薬が外へはみ出していて除去出来ない場合
※急性炎症がある場合や、奥歯で根の先端が骨の表面から遠い位置にあるケースでは出来ない場合があります。
<治療の流れ>
1.麻酔をし、歯ぐきを切り開きます。
2.根っこの先端を機械で切断し、根の周囲に存在する病変とともに摘出します。
3.根を切断した部分を材料で封鎖します。
4.歯ぐきを戻し、縫合します。
◎マイクロスコープを使用してこの手術を行う場合、肉眼では見えない細部まで良く見える為、精度の高い治療が可能です。傷口を最小限に出来るメリットもあり、治りも早いといわれています。
歯根端切除術の成功率は、以前では60%前後と言われていましたが、マイクロスコープ下での場合は90%程度の成功率があるともいわれています。
当医院ではマイクロスコープを使った治療を行い、確実・丁寧な治療を心がけております。
http://www.icco-d.com/

根の治療だけでは治りきらない場合

2014年12月27日

通常、根の先に膿がたまると感染根管治療を行います。それは感染の原因が根の中の汚れにあって、その汚染した根管内をしっかり消毒しなければ状態が改善しないからです。
ところが、この根管治療をどんなに長く行っても一向に状態が改善しない、または治らないケースというのが存在します。
この場合、抜歯という選択肢をすぐに取るという手もありますが、他の外科処置を行って極力歯を保存することが出来る場合があります。
具体的にどのような外科処置があるかと言いますと
1.歯根端切除術
2.意図的再植術
3.ヘミセクション・トライセクション
などが挙げられます。どんなものかと言いますと
1は歯ぐきを切り開いて根の先端にある膿の袋を根の先端とともに外科的に取り除く方法。最近ではマイクロスコープを用い、肉眼では確認できない細部の状態を把握して行えるようになっている
2は歯を一度意図的に抜歯して、取りだした状態で細菌感染した部分を取り除いてから、また元の場所に戻す方法
3は複数根っこがある場合、問題のある根っこだけを切断し抜く方法
大まかに言うと上記のとおりです。
これらの方法は一般的に最後の手段として行われ、これでうまくいかなければ残念ながら抜歯をしなければなりません。
それぞれの治療法において適応症が変わってきますので、それについては個別に詳しく説明していきたいと思います。
当院では他院ではなかなか治らなかった難治性の根管治療でも、最新の技術や丁寧に時間をかけて行う治療により治るケースが多数あります。
根の治療を行っているけれどもなかなか治らない・・・とお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。
http://www.icco-d.com/

歯をぶつけた後に神経の処置が必要となる場合

2014年12月21日

歯を強くぶつけると以下のことが起きる可能性があります。
1.歯が少し欠ける
2.歯が大きく欠けて中の神経が露出する
3.歯の位置がずれる、またはグラグラする
4.歯が完全に抜けてくる
■ケース別外傷歯に対する対処法(永久歯の場合)
1の場合は欠けた範囲にもよりますが、もしほんの少しであれば、欠けて尖った所で唇や舌などを傷つけないように磨くように機械で丸めるか、しみそうなくらいの大きさであれば歯と同じ色のプラスチックの詰め物をします。
2の場合は神経が露出することによって感染が起こってしまってますので、神経を取る治療が必要となります。
3の場合は亜脱臼と言って、歯が半分抜けている状態であり、中の神経は衝撃によって死んでしまっていますので、歯を固定する処置を行って動揺が落ち着いたら神経を取り除く治療を行います。
4の場合はまず、抜けた歯を元に戻し、あとは3と同様の処置となります。
上記のような症状が出ず、見た目何もダメージがないように見えても実は神経が死んでしまっていると言うことがあります。
その場合には数ヶ月たってから歯の色がグレーや褐色に変化してきたり、また歯の根っこの先端に相当する部位の歯ぐきに膿の袋が出来る場合があります。その場合も神経は残すことができませんので神経をとる治療が必要となります。
いずれの場合でも、強くぶつけた場合には自己判断をせず、感染予防のためにも早めに歯科医院を受診することをお勧めします。
http://www.icco-d.com/

歯性上顎洞炎とは

2014年12月21日

前回のブログの記事「根尖病巣を放置していると起こりうること」のなかで触れた「歯性上顎洞炎」についてお話したいと思います。
上顎洞とは副鼻腔という空洞の一部分であり、上の奥歯の根の上の方に存在します。人によってはこの上顎洞の位置が非常に歯の根っこと近く、歯を原因とする感染がこの上顎洞に及ぶ場合があります。
そうすると、副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)と同じような症状が出ます。「歯性」というのは歯が原因となっている、という意味です。
■歯性上顎洞炎を起こす原因としては以下のものがあります。
・根尖病巣から細菌が空洞に入り込む
・歯周病がかなり進行した場合に歯の周囲から細菌が空洞に入り込む
・抜歯後に抜いた穴と空洞がつながる
・抜歯後に抜いた歯が空洞に入り込む
・根の治療において器具や根に詰める薬が根の先端を突き抜けて空洞に入り込む
■歯性上顎洞炎の症状は次の通りです。
・鼻づまり、または鼻から膿が出る
・上奥歯の外側の歯ぐきが腫れたり上から押すと痛む
・頬の部分の圧迫感や鈍痛
・噛むと痛む
・頭を前方に傾けたりすると痛みが悪化する
 
■歯性上顎洞炎の治療は以下のようなものがあります
・抗生剤の投与
・原因となる歯の治療、または抜歯
・上顎洞炎根治術:上記の治療で改善が見られない場合や抜歯した歯が入り込んでしまっている時
歯性上顎洞炎の診断はレントゲンを撮って行います。歯性上顎洞炎の割合は全体の上顎洞炎の2割ほどを占めていると言われています。
根の状態など不安がおありの方はぜひ当医院にご相談ください。
http://www.icco-d.com/

根尖病巣を放置していると起こりうること

2014年12月21日

根尖病巣はできていても慢性の経過をたどっていることも多く、必ずしも痛みや腫れなどの症状を出すわけではありません。
レントゲン上で初めて発見されることも多く、もしくは体調が悪くなった時に免疫が低下したり、何らかの刺激によって急性転化して痛みや腫れを出して気がつくこともあります。もちろん、このように痛みや腫れを出した場合には治療を行うことになりますが、もしも症状がなくて気付かず放置した場合はどうなるでしょうか?
根尖病巣は歯の根っこの周囲に限局した炎症ですが、進行するとその周囲の骨の炎症、歯槽骨炎やもっと広がると顎の骨全体にわたる顎骨炎などになる場合があります。感染が広がるにつれて症状もひどくなり、大きな腫れと強い痛み、また発熱なども伴うようになります。
ひどいケースでは下の顎の場合、感染は顎の骨から口の下の部分、また顎、首の下へと波及し、蜂窩織炎という急性の化膿性の炎症を起こし、それらの部分が大きく腫れあがり、入院しなければならなくなります。
また、下顎の歯の下に走っている下歯槽管(大きな神経と動脈が入っている)に炎症が達すると、この下歯槽管を伝って一気に下顎半分に炎症が波及し、知覚麻痺をおこすこともあります。
上の歯、特に奥歯の場合は根尖病巣があると、歯の上部に存在する大きな空洞、上顎洞(副鼻腔ともいいます)に炎症が波及し、歯性上顎洞炎を引き起こします。その場合、原因となる歯は抜歯をしなければならなくなります。
このように、痛みがないからといって歯に何も問題がない、と自己判断するのはとても危険な場合があります。ですので、定期的にレントゲンを撮って、歯の内部や骨に異常が起こっていないかを確認するのはとても大事なことなのです。
http://www.icco-d.com/

根尖病巣の原因は根っこの内部にある

2014年12月12日

根っこの先に膿がたまる病変を根尖病巣と呼びますが、急性根尖性歯周炎の場合は強い痛みを出したり、根の先の膿が歯ぐきの方まで来て大きく歯茎が腫れたりします。この場合、膿の内圧が高まっている為に強い症状を出しているので、一刻も早く膿の逃げ出す通路を作る必要があります。
方法としては二通りあり、まずは「根っこの管から逃げ道を作る」方法で、中に以前根の治療をした時のお薬が残っているならば、それを取り除くことによって膿がそこから排出されます。
ただ、急性の根尖性歯周炎は歯の痛みの中でも特に強い痛みを出すことで知られ、少し触れただけでも強烈な痛みを出すことが多く、根の中からアクセスしようとしても痛くて患者さんにとって非常に辛い治療になることが多いです。
その場合は「腫れた歯ぐきを切開」して一気に大量の膿を出す方法を取って高まっている圧を解放した方がすぐに楽になる場合があります。
この方法であれば早期に痛みが引くことが多いので、患者さんの中には「もう治った」と認識されてしまう方がいらっしゃいますが、根の先に溜まった膿の原因は歯の内部にある為、放っておくとまた同じことを繰り返すだけになってしまいます。
このようなことを避ける為に、根の中のばい菌を徹底的に取り除く必要がありますが、概して根の治療は期間がかかります。丁寧にやろうとすればするほどかかるものです。
当院では、これまで手探りで行うしかなかった見えない根の中の治療もマイクロスコープを使って明視下で徹底的に行っております。また、ラバーダム法を使い、歯の治療を隔離して行うことにより感染予防に努めております。
http://www.icco-d.com/0515konkanchiryou/

初診「個別」相談へのご案内

当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。

  • WEB予約

電話での問い合わせ

052-955-8211

医院住所

〒460-0003
愛知県名古屋市中区錦3-7-14 ATビル2F

pagetop