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歯周炎の症状・検査2

2017年2月17日

動揺度の診査
歯に対する固定などの処置の必要性を、ある程度判定することができます。歯の揺れ具合を2桁の数値として表して、客観的に評価できる装置もあります。
そのほか、歯周ポケット内の浸出液量を計測することもあります。炎症が進むと浸出液量が増加することがわかっているためです。また、直接歯周ポケット内の細菌数を調べる方法や、取り出した細菌を培養し、歯周病関連細菌を検出したり、その割合を調べたりすることもあります。
ある細菌種に特徴的なDNAを検出するDNAプローブという分子を使って検査することもあります。20世紀末には歯周ポケットの浸出液を集め、歯周病関連細菌の有無を調べる簡易キットも市販されるようになりました。

歯周炎の症状・検査1

2017年2月15日

歯周炎ではどのような症状が見られるか
歯周病は、進行の程度によって軽度、中等度、重度の三つに分類されます。それぞれの進行度に沿って、目に見える症状と目に見えない症状があります。
歯肉炎・歯周炎ではどのような検査をするのか
プラーク(歯垢)の染め出し
歯肉縁上の歯垢を染め出して、歯の生え際がどれだけ汚れているかを調べます。最初に歯肉炎・歯周炎を起こすのは歯肉縁上の歯垢ですので、その汚れをとることはとても重要です。また、歯肉の炎症状態を視診することもあります。
歯周ポケット測定
ポケット探針で歯周ポケットの深さを測ります。また、歯周組織の付着歯肉の高さ、ポケット内での炎症の進み具合の確認などにも有効です。
エックス線検査
歯の周りの骨(歯槽骨)の高さを調べます。根尖病巣や根尖性歯周炎といわれる根(根尖部)でのレントゲン透過像との鑑別などにも有効です。ただし、二次元的解析(平面的分析)であるため、最近ではCTスキャンを使って3次元的解析(立体的分析)を行うこともあります。

歯周病を起こしやすい条件とは9

2017年2月13日

心臓に感情動脈硬化症を持つ患者さんの病変部位からは、歯周病原菌の一つであるポリフィロモナス・ジンジバリスがよく掲出されること、さらにこの細菌はジンジパインという血液凝固作用の極めて強い酵素を作ることからも、心筋梗塞や狭心症との関連が考えられています。
そのほか、歯周病にかかり、歯肉に炎症が生じて出血を起こしやすくなると、歯垢中の細菌が一時的に傷口から血流に入る菌血症を引き起こし、心臓に障害のある患者さんでは、心臓の病変部位に血液中を流れてきた口腔内細菌が付着して、細菌性心内膜炎を引き起こすことがわかっています。さらに低体重児出産に関しては、中等度以上の歯周病を持つ母親が低体重児を出産する確率は、歯周病を持たない人の7.5倍になるといわれています。
呼吸器疾患との関係では、とくに高齢の患者さんでは、誤って唾液を肺に入れてしまうことがあり、これが原因となり肺炎になってしまう誤嚥性肺炎が、歯周病と関係のある疾患としてあげられます。肺からの吸引物から分離される細菌に、歯周病原菌といわれる種類の口腔内細菌が多く検出されるためです。
これを証明するように、要介護高齢者施設からは、1ヶ月に平均7日ほどの発熱を起こすお年寄りに対し、介護者が口腔内清掃を徹底することで、発熱を起こす日数を4日ほどに減少させることができたと報告されており、高齢者に対する口腔衛生の重要性が改めて示されています。

歯周病を起こしやすい条件とは8

2017年2月10日

二次病変として考えられている疾患には腎疾患、リウマチ性疾患(リウマチ熱、関節リウマチ)、循環器障害(細菌性心内膜炎、心筋障害、冠状動脈障害)、皮膚疾患(掌蹠膿疱症、結節性紅斑、多型滲出性紅斑、膿疱性細菌疹)などがあげられていました。
この病巣感染説は、当時、その因果関係を科学的に証明することができなかったことから、次第に消えていってしまいました。ところが以前からアメリカで行われている大規模な疫学調査の結果によって、歯周病が種々の全身疾患と関係し、疾患を増悪させることがわかってきました。このような疾患には心臓血管系疾患、細菌性心内膜炎、糖尿病、低体重児出産、呼吸器疾患などがあります。
心臓血管系疾患では、歯周病を持つ人は健常な歯周組織を持つ人と比較して、2.7倍高い確率で虚血性心臓発作を引き起こしていたということが、1997年の学術雑誌「サイエンス」に報告されました。

歯周病を起こしやすい条件とは7

2017年2月8日

全身疾患の患者さんが服用する薬の副作用として歯周病を増悪させるものもあります。てんかんの発作を抑える薬であるフェニトイン、高血圧の治療薬であるニフェジピン、腎臓移植後の免疫抑制薬であるシクロスポリンなどは、ともに歯肉の増殖を引き起こし、歯周病を悪化させます。
20年ほど前、歯科ではよく「歯性病巣感染」という言葉が使われていました。これは口腔内に慢性の病巣、たとえば歯周病や根尖病巣(歯の根の先に膿がたまる)などが存在する場合、その病巣自体はあまり症状を示さず、ときにわずかな違和感が生じる程度なのに、その病巣とは、まったく関係のない臓器に障害が出てきてしまい、二次的な病気が起こってしまうというものです。

歯周病を起こしやすい条件とは6

2017年2月6日

歯周病と全身疾患の関係
これまで歯周病と全身疾患との関係では、全身疾患があると歯周病が進行しやすくなる点が強調されてきました。それは歯周病が、からだの抵抗力と細菌の強さとのバランスの上に成り立つ疾患だからです。
つまり、全身の抵抗力が強ければ、多少ブラッシングのしかたが悪く、細菌の集合体であるプラークがたまっていても歯周病は進行しませんが、抵抗力が落ちてしまうと、少しの歯垢の存在でも歯周病は進行を始めます。もちろん抵抗力はふつうでも、プラークの量が多ければ歯周病は進行します。
このように、全身疾患に罹患し抵抗力が落ちると、少しのプラークが存在するだけで、歯周病が進行しやすくなってしまうという関係です。
とくに糖尿病では、外から侵入しようとする細菌に対して防御的に働く白血球の機能が障害されるため、細菌感染に対する抵抗性が極端に落ちてしまいます。歯周病は細菌感染症ですから、糖尿病になると短期間のうちに重症の歯周病に進んでしまいます。また、糖尿病では傷の治りも悪くなるため、治療後の回復もよくありません。

歯周病を起こしやすい条件とは5

2017年2月3日

喫煙とアルコール
歯周病にかかりやすくなる因子として、もっとも影響が大きいとされるものに喫煙があります。タバコの煙には、多くの有害物質が含まれていることは、みなさんもよくご存知のことと思いますし、歯周病だけでなく、全身に悪影響を及ぼすことも十分ご承知のことと思います。
とくに有害なものとしてはタール、ベンツピレンなどの発がん性物質、チッ素酸化物、一酸化炭素、ニコチンなどがあります。一酸化炭素濃度が口腔内で上昇すると、酸素を嫌う嫌気性の歯周病原菌が増殖しやすい環境をつくることになります。
また、ニコチンは血管を収縮させ、粘膜内の血流を減少させ、炎症を増悪させたり、傷害の加わった歯周組織の回復を阻害したりします。そのほかにも、免疫機能を低下させることや、白血球の異物処理能力を阻害することが知られていて、歯周病の進行に関与していることが分かります。
最近の調査では、タバコを吸う人の歯周病になる危険率は、2~9倍に高まることがわかってきました。タバコを吸う本数が多くなればなるほど、その危険率も高まります。またタバコは、歯周病を引き起こしやすくするだけでなく、治療後の回復も遅らせることが最近の研究でわかってきました。さらに、ニコチンの作用により血管が収縮するために、歯茎の炎症が見かけ上、隠されてしまい、一見歯周病が無いように見え、ひどい歯周病が見逃されてしまうケースも多くみられます。
アルコールとの関係では、アルコール自体には歯周病を悪化させる作用はありません。しかし、飲酒後のブラッシングに問題があります。飲酒される方ならお分かりのように、お酒を飲んで気持ち良くなったあと、歯ブラシでていねいに歯を磨こうという気持ちが湧いてくるでしょうか。お酒とおいしい肴を適度に楽しむことは結構なことですが、その後のブラッシングも欠かさないでください。

歯周病を起こしやすい条件とは4

2017年2月1日

生活習慣病
厚生労働省は、生活習慣病を「食習慣、運動週間、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が、その発症・進行に関与する疾患群」と定義しており、この定義に入る疾患として2型糖尿病(インスリン非依存型糖尿病)、肥満、高脂血症、高尿酸血症、慢性気管支炎、アルコール性肝障害などといった、かつては成人病とされていた疾患の多くが含まれています。
歯科の領域では、唯一、歯周病が生活習慣病として指定されています。現代は、調理された軟らかい食べ物が食生活の主体であり、歯垢の形成を生じやすいばかりでなく、歯周病を促進するような喫煙やアルコール摂取、ブラッシング習慣の問題などもあります。
歯周病は、生活習慣に起因して発症する疾患ですが、プラークの除去一つをとっても歯科医師が、毎日みなさんのそばで「さあブラッシングしましょう」と指導するわけにはいきません。そこでみなさん自身が自覚を持って、日々の生活習慣を変えていく努力が予防や治療につながることになります。

歯周病を起こしやすい条件とは3

2017年1月30日

ブラッシング
歯周病を引き起こすものはプラークであり、プラークを除去することが、歯周病の予防や治療においてきわめて重要であることが、理解いただけたと思います。
さて、実際にプラークを除去するために、最も効果的なものは歯ブラシを用いたブラッシングであることはいうまでもありません。歯の表面や歯の溝に着いたプラークは虫歯の原因になりますが、歯と歯茎の境目や歯と歯のあいだに付着したプラークは歯周病の原因となります。
プラークを効果的に除去できるブラッシング方法に、スクラッビング法があります。この方法は、歯ブラシの毛先を使ってプラークを除去する方法であり、誰でも簡単に行うことができます。また、歯ブラシの腹を使って歯肉をマッサージする方法もあり、炎症を生じた歯肉の回復に効果があります。
しかし、歯ブラシによるブラッシングだけでは歯と歯のあいだ、つまり歯間部についたプラークを除去することは不可能であり、補助的にデンタルフロス(糸ようじ)や歯間ブラシなどを用いなくてはなりません。
歯肉炎や歯周炎が最初に起こるのが歯間部ですから、このような用具を用いて、すみずみまで口腔清掃することが大切です。

歯周病を起こしやすい条件とは2

2017年1月27日

年齢
歯周病はお年寄りの病気、そうでなくとも中年以降にかかる病気だと思っている方が多いと思います。たしかに40~50歳代になると、約88%の人たちが歯周病に罹患しています。しかし、歯周病は歯肉炎と歯周炎を含むわけですから、極端な話をするならば、歯が生えたと同時に歯周病になってもおかしくはないわけです。
歯肉炎と歯周炎の年齢分布を見てみますと、歯肉炎は歯の萌出後、徐々に増加し、10~15歳のあいだにピークがきて、その後徐々に減少していきます。実際には歯肉炎が減ったわけではなく、歯肉炎が歯周炎と進行していたわけです。20歳を過ぎたあたりから、歯肉炎と歯周炎の比率は逆転し、以後、歯周炎が増え続けていきます。
このような過程を示すのが一般的な歯周炎で、成人性歯周炎といいます。ほかにも遺伝的要因のところで述べた前思春期性歯周炎では、10代前期に歯周炎が発症し、急激に進行していきます。また若年性歯周炎は10代で、急速進行性歯周炎は20~30歳代前半で発症し、いずれも急速な歯周炎の進行をみます。

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