歯周病を起こしやすい条件とは2
2017年1月27日
年齢
歯周病はお年寄りの病気、そうでなくとも中年以降にかかる病気だと思っている方が多いと思います。たしかに40~50歳代になると、約88%の人たちが歯周病に罹患しています。しかし、歯周病は歯肉炎と歯周炎を含むわけですから、極端な話をするならば、歯が生えたと同時に歯周病になってもおかしくはないわけです。
歯肉炎と歯周炎の年齢分布を見てみますと、歯肉炎は歯の萌出後、徐々に増加し、10~15歳のあいだにピークがきて、その後徐々に減少していきます。実際には歯肉炎が減ったわけではなく、歯肉炎が歯周炎と進行していたわけです。20歳を過ぎたあたりから、歯肉炎と歯周炎の比率は逆転し、以後、歯周炎が増え続けていきます。
このような過程を示すのが一般的な歯周炎で、成人性歯周炎といいます。ほかにも遺伝的要因のところで述べた前思春期性歯周炎では、10代前期に歯周炎が発症し、急激に進行していきます。また若年性歯周炎は10代で、急速進行性歯周炎は20~30歳代前半で発症し、いずれも急速な歯周炎の進行をみます。