歯周病を起こしやすい条件とは7
2017年2月8日
全身疾患の患者さんが服用する薬の副作用として歯周病を増悪させるものもあります。てんかんの発作を抑える薬であるフェニトイン、高血圧の治療薬であるニフェジピン、腎臓移植後の免疫抑制薬であるシクロスポリンなどは、ともに歯肉の増殖を引き起こし、歯周病を悪化させます。
20年ほど前、歯科ではよく「歯性病巣感染」という言葉が使われていました。これは口腔内に慢性の病巣、たとえば歯周病や根尖病巣(歯の根の先に膿がたまる)などが存在する場合、その病巣自体はあまり症状を示さず、ときにわずかな違和感が生じる程度なのに、その病巣とは、まったく関係のない臓器に障害が出てきてしまい、二次的な病気が起こってしまうというものです。