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一般歯科と専門歯科

2017年8月20日

多くの方が、歯医者さんに掲げられている看板に「一般歯科」と書かれているのを目にしたことがあるでしょう。
この言葉には、どんな意味があるのでしょうか?
また、一般があれば専門があると思いますが、「専門歯科」というのは、「一般歯科」とどう違うのでしょうか?
まず、「一般歯科」というのは、歯科大学もしくは大学の歯学部を卒業して、歯科医師国家試験に合格、1年以上の研修を受けた歯科医でも行える虫歯や歯周病などの治療です。多くの人が頭に浮かぶ歯医者さんの治療全般だと思えば良いでしょう。
つまり、「歯科医師の知識と技能を持った歯科医から受けられる、一般的な歯科治療」ということです。
そして、「専門歯科」は、この対になる特殊な治療です。
じつは、歯科には、大きく分けて、以下のような5つの学科があります。
・補綴科
被せものや入れ歯、ブリッジなどを作製し、かみ合わせを整える。
・保存科
根管や虫歯などの治療において、歯を残すことを重視した方法を実践する。
・歯周病科
歯周病の予防や治療を行う。
・口腔外科
親知らずなどの抜歯、口腔がん、口のケガなどの治療を行う。
・矯正科
矯正装置による歯並びの改善によって、かみ合わせや顎関節症などの治療、審美治療を行う。
「専門歯科」というのは、大学院へ進んでこれらの学科の学位を得、1つ以上の専門的な知識と技術を有している歯科医師から受けることができる治療です。中でも、歯科学会に属して、これらの知識や技術について学会に認められた実績を持つ歯科医が、「専門医」と名乗ることができます。
つまり、専門歯科は、「学会に認められた技術や知識、実勢のある歯科医に受けられる特殊な治療」ということです。

「歯周」とは?

2017年8月17日

「歯周病で口臭がひどい」「歯周病のせいで、歯茎から血が出る」「歯周病で歯が抜けてしまう」などと、歯周病の症状については、多くの人がご存じでしょう。
しかし、歯周病が歯のどのあたりの病気なのかを詳しく知っている人はあまりいないかもしれません。
今回は、歯周病が起こる場所(歯周)について、解説しましょう。
そもそも、歯周病は細菌の感染によって引き起こされます。そして、感染した細菌が増殖し、健康な組織に炎症が起きることで、不快感や痛み、組織破壊が起こるのです。
そんな歯周病の原因である細菌が感染するのは、ほとんどの場合「歯と歯肉の間」です。
「歯と歯肉の間」は、毎日の歯磨きしていても、意識しなければ、なかなかキレイにしておくことはできません。そのため、食事のあとの食べかすなどが残りやすく、それを栄養にして細菌が繁殖してしまいます。
その結果、多くの細菌が停滞して固まり、歯垢(プラーク)となって貼り付いてしまうのです。
プラークはとてもねばねばとしていて、うがいなどでは簡単に落とせません。
そんなねばねばのプラークの中には数億もの細菌がひしめいており、彼らの活動によって放出される様々な毒素が健康な歯や歯茎にダメージをあたえるため、炎症が起こるわけです。
もちろん、放置していると炎症はどんどんと広がり、歯茎を萎縮させたり、歯槽骨という歯を支えている骨が犯されたりします。そして、悪化してしまうと、歯を抜かなければいけなくなることも少なくありません。
なお、プラークをそのまま放置していると、歯石となって歯に固く貼り付き、歯磨きでも落とせなくなります。また、歯石が付くことで隙間が多くなり、新たな細菌がすみやすい場所が多くなってしまい、悪化する速度が上がってしまうのです。
歯周病は、「歯と歯茎の間」にたまった食事カスなどによって細菌が増殖することで起こるわけです。

いくら磨いてもダメなのは2

2017年8月14日

バランスの崩れやすい、つまり虫歯になりやすい時期は大きく分けて2度あります。
1度目は歯が出てきたとき、2度目は老人期です。
歯が生え始める時期は、まだ歯の石灰化が十分行われていないために虫歯菌のアタックを受けやすいのです。成長とともに再石灰化が進み、酸に対する抵抗力が強くなっていくので、大人になるほど虫歯になりにくくなります。
一方、年をとると唾液の分泌両が低下します。
これは老いとともにあちこち体に調子の悪いところが出てきて、降圧剤などいろいろな薬を飲むようになることが原因と考えられます。
薬の副作用で唾液の分泌量が減るのです。ちなみに唾液の分泌を低下させる薬には、抗ヒスタミン剤、抗パーキンソン剤、食欲抑制剤、気管支拡張剤、うっ血除去剤、三還系抗うつ剤などがあります。
唾液の分泌量が減るということは、歯が唾液にひたされず、歯の石灰化がうまく行われないということですから、当然虫歯になりやすくなります。
そこへもってきて、35歳過ぎあたりから、歯と歯茎の間の歯周ポケットに汚れが溜まって、歯周病が始まります。
歯茎が少しずつ下がってくるために、歯の根が露出し、そこが虫歯に狙われます。

いくら磨いてもダメなのは1

2017年8月11日

「毎日きちんと歯を磨いているのに虫歯になった。だけど、ろくに磨かないのに虫歯がない人がいるのはどういうことだろう?」という疑問を抱いたことありませんか。
まるで歯磨きが無駄のように思えてきますね。
では、なぜ人は虫歯になるのでしょうか。
唾液が歯の表面をひたしていれば虫歯にはなりません。なぜなら、唾液は「液体のエナメル質」ともいわれ、歯のエナメル質の成分であるカルシウムやリン酸を豊富に含んでいます。
唾液が歯の表面を包んでいる限り、歯は常に脱灰と再石灰化を繰り返しながら成立しています。
わかりやすくいえば、歯も皮膚のように、古い表面がはがれ(脱灰)、新しい正面ができあがる(再石灰化)という新陳代謝を繰り返しているのです。
このシステムが唾液の助けを受けて順調にいっているうちはいいのですが、脱灰と再石灰化のバランスが崩れると虫歯になってしまいます。

口は細菌の倉庫だ2

2017年8月8日

歯周病菌は同じく体に害を及ぼす細菌で全身に様々な影響をもたらし、心臓病や流産などにも関係するといわれています。
う蝕菌は、虫歯の原因菌のことで、歯の表面に多糖体のバイオフィルムを作り、その内部で増殖して乳酸を作りだしその乳酸を歯の表面に貯め、歯のエナメル質を溶かしてしまう細菌です。
口の中にいる細菌の数は、唾液1ミリリットル当たり1億個といわれています。おわかりでしょう。だから「口はお尻よりも汚い」のです。ついでに、バイオフィルムにはどのくらい細菌がいるかというと、1グラム当たり1000億個もいます。
口の中の細菌数は常にほぼ一定で、イス取りゲームのように、きまった数のイスを取り合っています。問題はよい細菌が多くイスを取るか、悪い細菌が多く取るかによって健康が左右されるということです。当然ですが、細菌の中にも体にとってよい細菌と悪い細菌があるのです。
少しは、口が健康に及ぼす影響力に気づいていただけましたか。
どれほど口が無防備な状態にあるか、おわかりいただけたでしょう。
こんな状態の口の中に虫歯ができたら、そこはむき出しの傷口と同じです。さまざまな悪い細菌がその傷口から入ってきます。たかが虫歯と侮ってはいられません。

口は細菌の倉庫だ1

2017年8月5日

人間の体は1本の管のようなものだという考え方があります。その管は口と肛門を介して外界とつながっています。
「入り口である口は出口であるお尻より汚い」といったら何を言っているのだと思われるかもしれませんが、事実です。
人の体は皮膚という防護壁で守られています。その次の防護壁は口・鼻・気管支・胃・腸などにある粘膜です。粘膜は、粘液や非常に細かい毛で覆われていて、体を様々な細菌の侵入から防いでいます。
口も内部は粘膜におおわれていますが、むき出しのまま多くの細菌と接触しています。
ここが、体の中に収められている他の臓器と大きく違うところです。
口から体の中に入った細菌は胃酸によってその多くが死滅し、さらに腸管には独自の乳酸菌が働いて体に害になるようなものはやっつけてしまうので、お尻から便となって出てくる細菌の種類はごくわずかです。口の中の粘膜にはそれほどの働きがないので、いろいろな細菌が繁殖しています。
口の中にいる細菌は「口腔常在菌」「日和見菌」「歯周病菌」「う蝕菌」などに分けられます。口腔常在菌は、常に口の中にいる細菌のことです。日和見菌は免疫がしっかりついている人の口の中にはいません。
その力がまだしっかり備わっていない子どもや、免疫力の落ちているお年寄りや病人の口の中にいます。歯や入れ歯の表面にできるバイオフィルムの中にいる細菌が、抗生物質に抵抗力のある遺伝子を持つ細菌との間で、組み換えを起こしています。これは体に害を及ぼす細菌で、院内感染を起こします。

どうやって虫歯になるのか3

2017年8月2日

エナメル質の破壊は狭い範囲で深く進みますが、比較的柔らかくおかされやすい象牙質にまで達すると、熱いものや冷たいもの、また甘いもの、すっぱいものの刺激によって歯髄(歯の中心にあって神経の集まっている部分)が充血し痛みを伴うようになります。
たいていの人がそろそろ歯医者さんに行かなくちゃと考えるころです。
さらに、象牙質にある象牙細管を通って歯髄に細菌が感染し、炎症を起こすと歯髄炎になります。
この段階になると、今まで一時的に歯がしみたり、食べものがはさまると痛みを感じていたのが、突如猛烈に痛みだし、まわりの歯がすべて悪くなったように感じられたりします。
1度でもこういう経験をした人は、もう2度とごめんだと思うようです。

どうやって虫歯になるのか2

2017年7月30日

歯の表面はエナメル質の名の通りツルツルしているように思われていますが、本当は表面に細かく溝があってザラザラしています。
そのでこぼこ面にグルカンはしっかり入り込んで、張りついてしまいます。しかも、水には溶けません。
その中でミュータンス菌は生き続けます。そして、しだいに歯の表面に分厚い膜を作っていきます。この膜を「バイオフィルム」といいます。
歯の表面にバイオフィルムができてしまうと、歯のエナメル質が唾液にふれることができなくなり、唾液による清浄作用がきかなくなります。そのため、バイオフィルムで守られた内側は細菌が繁殖しやすい環境になります。
ミュータンス菌は、バイオフィルムの中で、食べものなどから糖分を吸収して、自分が生きていくためのエネルギーを作り出します。
この過程を「発酵」といい、糖は最終的に乳酸や酢酸、エタノールにまで分解され、外に放出されます。
ところがバイオフィルムが育ってくると、できた酸(最も多いには乳酸)は外に放出されずに、バイオフィルムの中に残り、歯のエナメル質を溶かしはじめます。
歯磨きなどによって早くバイオフィルムを取り除くことができれば、傷ついたエナメル質をふたたび石灰化して修復することができるのですが、酸性状態が続くと、エナメル質の破壊は進行し、虫歯へと向かっていきます。

どうやって虫歯になるのか1

2017年7月27日

歯の表面は常に唾液でおおわれています。
そして唾液が歯の表面のエナメル質にふれているかぎり虫歯にはなりません。
唾液には、さまざまな作用がありますが、その一つが清浄作用です。口の中の細菌や食べ物のカスを洗い流してくれるのです。
ところが、ミュータンス菌が口の中にいると、砂糖という「えさ」を得て、唾液をさえぎる膜のようなものを歯の表面に作ってしまいます。
そのため、唾液のはたらきが行き届かなくなり、虫歯が作られていくのです。
ミュータンス菌が分泌するグルコシルトランスフェラーゼ(GTF)という酵素が、砂糖をネバネバした「グルカン」という多糖体に変え、歯の表面にぴったり張りつきます。
ミュータンス菌は、砂糖がない状態でほかの口の中にいる細菌よりもくっつく力が弱いので、唾液の中に浮いているだけで、自然に唾液によって流されてしまい、口の中に居座ることはできません。
しかし、砂糖があると、ネバネバとしたくっつきやすいものとなって歯の表面にへばりつくのです。

虫歯の正体はこうしてわかった4

2017年7月24日

虫歯の原因菌がミュータンス菌であるとようやくわかったのは、無菌動物を使って虫歯の研究ができるようになったからです。
完全に外界と隔離した無菌環境で飼育された無菌動物に、虫歯が発生しやすいエサをいくら与え続けても虫歯は発生しませんでした。このことでまず、虫歯は細菌によって引き起こされることが証明されました。
次に、無菌ラットに様々な細菌を接種して虫歯を発生させられるかどうか実験してみました。
その結果、ミュータンス菌を摂取した無菌ラットには虫歯が発生しますが、他の菌種、例えば乳酸桿菌では虫歯は発生しませんでした。この動物実験によって、ミュータンス菌によって虫歯が起きることが証明されたのです。
乳酸桿菌は、本来、体にさまざまな病原体が入ってくるのを防ぐよい細菌ですが、ミュータンス菌といっしょになると悪い仲間に引き入れられて、虫歯作りに協力してしまう細菌だったのです。
乳酸桿菌は、口の中にくっつく場所(レセプター)を持たないので、ふわふわ浮いています。そのため、ミュータンス菌にくっついて歯の表面に検出されることもありましたし、強い酸性状態でも生きられるので、虫歯菌と間違えられてしまったのです。
ただ、本来はよい細菌なので、ラットに植え付けても虫歯が発生する事はなかったというわけです。

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