いくら磨いてもダメなのは2
2017年8月14日
バランスの崩れやすい、つまり虫歯になりやすい時期は大きく分けて2度あります。
1度目は歯が出てきたとき、2度目は老人期です。
歯が生え始める時期は、まだ歯の石灰化が十分行われていないために虫歯菌のアタックを受けやすいのです。成長とともに再石灰化が進み、酸に対する抵抗力が強くなっていくので、大人になるほど虫歯になりにくくなります。
一方、年をとると唾液の分泌両が低下します。
これは老いとともにあちこち体に調子の悪いところが出てきて、降圧剤などいろいろな薬を飲むようになることが原因と考えられます。
薬の副作用で唾液の分泌量が減るのです。ちなみに唾液の分泌を低下させる薬には、抗ヒスタミン剤、抗パーキンソン剤、食欲抑制剤、気管支拡張剤、うっ血除去剤、三還系抗うつ剤などがあります。
唾液の分泌量が減るということは、歯が唾液にひたされず、歯の石灰化がうまく行われないということですから、当然虫歯になりやすくなります。
そこへもってきて、35歳過ぎあたりから、歯と歯茎の間の歯周ポケットに汚れが溜まって、歯周病が始まります。
歯茎が少しずつ下がってくるために、歯の根が露出し、そこが虫歯に狙われます。