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TCH (Tooth Contactng Habit)

2015年2月20日

無意識に歯を接触させる癖をTCHと呼びます。
上下の歯が触れるのは食事や会話の時に瞬間的に触れ、1日に合計しても約20以内だと考えられています。
IT化が進み時間に追われ、精神的なストレスも加わり、ついつい口もとに力が入ってしまいます。
こんな時にTCHが起きやすくなります。
本来なら食事や会話の時以外は歯は離れた状態となりリラックスできるのですが、TCHになると脳からの信号を無視して歯どうしが触れた状態が長く続いてしまいます。
長期間TCHがつづくと顎関節症、肩こり、頭痛、詰め物の脱落、歯列不正など多くのトラブルが生じることがあります。
また、TCHで一番大きな力が加わわるのは奥歯になるため、奥歯を失いやすくなります。
TCH にならないためにもリラックス、リラックス。
名古屋 中区 栄 一壺歯科医院

移植した歯の14年後

2015年2月18日

左下の4番から8番のブリッジを作り替えることになりました。
8番が前の歯に比べて高い位置にあるため、カーブの大きなブリッジとなっています。
そのため、噛み合わせに問題が生じて顎に痛みが出ることがあります。
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8番の歯根は円錐形をしていて6番、7番がないブリッジの支台歯としては不向きの様にも思われます。
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8番を抜歯してインプラントにすることも考えられますが、8番を7番の位置に移植して再びブリッジの支台歯として使用する事はできないでしょうか。
ご本人もインプラントよりもご自分の歯を有効に使用する事を希望されましたので歯牙移植を行うことになりました。
装着されていたブリッジを切断除去して8番を抜歯。
7番の位置に8番が入る窩洞を幅や深さに注意しながら形成して8番を挿入しました。
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8番が脱落しないよう4、5番を用いて固定を行い安静にします。
歯が安定したところで歯内療法を行い、その後、ブリッジを製作しました。
14年後のレントゲン写真です。
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14年経過しましたが、痛みや違和感はなく、食事も何ら不自由なく何でも食べられると喜ばれています。
名古屋 中区 栄 一壺歯科医院

歯肉縁上のクラウン

2015年1月20日

右下第ニ小臼歯がむし歯のため、クラウンを被せることになりましたが、歯根(歯の根)が歯茎から出ています。
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通常ですと、歯茎付近まで歯を削り、全部被せることになりますが、そのようにすると歯の削る量が多くなり、歯髄に炎症が生じやすくなり、抜髄(神経を取ること)の可能性が高くなってしまいます。
また、抜髄にならなくとも冷たい物がしみるようになったりすることがあります。
できるだけ歯を削る量は少なくして、健康な歯質は残したいものです。
そこで、全部被せてしまうのではなく、歯が最も膨らんでいる所まで被せることにしました。
歯を削り、型取りをして歯科技工士に補綴物(被せ物)を作ってもらいました。
装着時の写真です。
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被せ物のセラミック・クラウンと歯の境目です。
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前の方から見ると歯の最も膨らんでいた付近に境があることが解ります。
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セラミック・クラウンの境が見えて審美的に問題があると想像されるかもしれませんが、境は唇のスマイルラインに隠されて見える事はありません。
噛み合わせ側から見た状態です。
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審美的に問題ないと思われます。
噛み合わせの状態を見てみましょう。
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対合歯(反対側の歯)と咬み合う所は、針の頭ほどの大きさにして余分な力が加わらないようにしました。
今回は、あえて全部被せずに、最小限に留める事で健康な歯質を守り、歯髄へのダメージも抑えることができたのではないかと思います。
名古屋 中区 栄 一壺歯科医院

“H I V感染者の歯科医療ネットワーク構築のための講習会”

2015年1月19日

昨日、”H I V感染者の歯科医療ネットワーク構築のための講習会”に出席しました。
(H I Vとはヒト免疫不全ウイルスの略です)
エイズパニック(1986年長野県松本市、1987年神戸市で起きたエイズ騒動)以来、エイズに対する誤解や偏見が根強く残り、歯科治療が行いにくい状況となっています。
そのため、医療従事者として現在の医学レベルにおける正しい知識を得るために講習会に参加しました。
講習会では、H I V感染症の基礎知識として、感染様式、治療、歯科治療における感染対策などについて解りやすくご説明いただきました。
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感染対策はたいへん関心の高いところです。
H I Vの感染力はとても弱く、空気や水に触れただけで感染力を失ってしまいます。
このように感染力の弱いH I Vに特別な感染対策は必要ありませんが、当院では同じ血液や体液を媒体として感染し、より感染力の強いB型肝炎ウイルスを感染対策の基準として消毒を行っています。
名古屋 中区 栄 一壺歯科医院

歯原性菌血症

2015年1月18日

菌血症とは、細菌が傷口から血管に入り込み、本来無菌の血液中に細菌が認められる状態をいいます。
産科、泌尿器科、耳鼻科、歯科などで治療すると菌血症が生じますが、歯科に関連したものを歯原性菌血症と呼びます。
歯科の治療では、抜歯や歯周外科などの外科的処置だけでなく歯石を除去したり、クリーニングなどでも歯原性菌血症になることがあります。
でも、歯科治療は一時的なものですので、決して怖いことはありません。
抗生物質を事前に服用したりする必要はなく、健康な人であれば大丈夫です。
治療による菌血症より注意しなければならないのは、発症頻度が圧倒的に高い日常生活から生じる歯原性菌血症です。
むし歯や歯周病を放置して、お口の中が不潔になると細菌の数が増え、細菌が血管に入り込むチャンスが増し、歯磨きや咀嚼でも歯原性菌血症になる可能性が出てきます。
今日ではアルツハイマー型認知症、関節リュウマチに代表される自己免疫疾患、また、臓器の老化に歯原性菌血症が関わっていることが解ってきました。
生活習慣病とも言える歯原性菌血症の予防は、むし歯や歯周病を早期に治療して、日常の歯磨きと歯科医院での定期的なプロフェッショナルケアが基本となります。
名古屋 中区 栄 一壺歯科医院

年末年始のご案内

2014年12月30日

12月30日(火)より1月7日(水)まで休診させていただきます。
みなさまが、健康で良い年をお迎えになられますよう、心よりお祈り致しております。
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浅間山
名古屋 中区 栄 一壺歯科医院

治療後5年10ヶ月 2.歯牙移植

2014年12月29日

左下第一小臼歯の治療のために来院されたのですが、(12月27日のブログでご紹介した患者さんです)第ニ大臼歯(右の歯)にも時々、鈍痛があるため治療することになりました。
レントゲン写真をみると遠心根(右の根)は残せそうですが、近心根(左の根)は左側の骨がなくなっていて、残せそうにありません。
この第ニ大臼歯がなくなってしまうと、義歯かインプラントが必要になってきます。
ご本人は、いずれの方法も拒まれたため、強度には問題がありますが、遠心根を第一大臼歯のあった所に移植して、第一小臼歯とのブリッジをご提案しました。(上顎の第ニ大臼歯は欠損しています。)
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ブリッジを取り除き、遠心根のみ歯内療法をして根管充填しました。
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第一小臼歯の根の処理と同時に第2大臼歯を近心根と遠心根に分割して、遠心根を第一大臼歯の所に移植しました。
しかし、移植部位の骨の厚みが十分でないため、遠心根を90度回転させて、移植した根が骨で十分に囲まれるようにしました。
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治療後5年10ヶ月の状態です。
移植した根の周りには、骨が吸収している様子はありません。
移植した所に痛みや違和感はなく、快適に生活を送られています。
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インプラントを用いて治療することの適応例だと思いますが、リスクはあってもご自分の歯を残すことを希望されました。
今は、ご自分の歯で生活できることを大変喜ばれています。
名古屋 中区 栄 一壺歯科医院

治療後5年10ヶ月 1.歯内療法

2014年12月27日

左下の第一小臼歯(4番目の歯)の歯茎から出血するため来院されました。
この歯の周りを指で押すと血と膿が出てきます。
膿が出ている状態は、細菌が血管内に入り菌血症を生じたり、全身状態が悪く抵抗力が低下している高齢者では、敗血症に移行することがあるため注意が必要です。
初診時のレントゲン写真です。
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主訴の第一小臼歯には根尖(根の先)付近から右側にかけて病巣が見られますが、犬歯、側切歯の根尖にも病巣があります。
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3歯とも治療が必要ですが、側切歯は犬歯と根がくっついているため残すと歯周病になりやすくなるので抜歯することにしました。
また、第一小臼歯の右側の骨は大きく欠損しているので、根管治療と歯周治療を行うよう計画しました。
まず、側切歯を抜歯。
次に犬歯、第一小臼歯の根管治療をおこない、根管内から新たな感染が生じないようにしました。
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犬歯の根尖病巣は経過観察をすることにして、次は第一小臼歯の遠心の骨欠損の処置です。
第一小臼歯も経過観察して骨の回復具合を見るのも良いと思いますが、第一大臼歯部に歯牙移植をおこなう計画を立てていたので、移植の時に第一小臼歯の右側の根面と骨面を掻把してエムドゲインを使い骨の再生が得られやすいようにしました。
治療後5年10ヶ月のレントゲン写真です。
犬歯と第一小臼歯の根尖病巣はなくなり、治癒しています。
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第一小臼歯の右側の骨欠損も回復しています。
右端には移植した歯が見られます。
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長年あった不快な症状はすべてなくなり、質の高い生活を得られて、毎日を楽しんでいらっしゃいます。
名古屋 中区 栄 一壺歯科医院

インプラントか? 根管治療か?

2014年12月19日

右下の奥歯の下のほうが1週間程前からズキズキと痛みだし、夜は痛くて眠れないので歯科医院に受診されたところ、神経を抜いた治療済みの歯の奥が大きく化膿していることがわかりました。
根管治療に3ヶ月以上かかり、成功率は低いことや、場合によっては歯根が破折している可能性もあると説明されインプラントを勧められたが、もっと良い治療法がないのかと当院を受診されました。
レントゲン写真では根尖(根の先端)から根の前側にかけて化膿していて、歯肉にはフィステル(膿が出る穴)ができていますが、破折しているのかは分かりませんでした。 (破折は見ただけでは見つけずらく、根管治療をしながらマイクロスコープで精査しないと分からないことが多いです)
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冠を外し、ラバーダム防湿ができるように隔壁を作り、治療を始めましたが、次回の治療の時には、いままで数か月間続いていた痛みはなくなっていました。
歯根は破折していなかったため、根管内を清掃、拡大し水酸化カルシウムを貼薬して消毒。
十分に消毒してからガッタパーチャで加圧根管充填し、4回で根管治療を終えることができました。
根充時には痛みや膿は出なくなっていましたが、歯肉にフィステルが小さなオデキのように残っていました。
化膿していた所は広範囲にわたっていましたので、根管外にも細菌がバイオフィルムを形成している可能性があります。
今後、病巣が改善しなければ意図的抜歯をして根尖を切除するか、不要となっている親知らずを移植することを検討しなければなりません。
根管治療終了後11ヶ月のレントゲン写真です。
歯根の前にあった透過像はなくなっています。
根尖付近の病巣はまだ残っていますが、小さくなっていて、骨が出来てきているのがうかがえますので、もう少し様子をみたいと思います。
フィステルはなくなりました。
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名古屋 中区 栄 一壺歯科医院

歯ブラシの威力

2014年12月17日

左上の歯が外れたと来院されました。
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左上の犬歯にセットされていた補綴物が脱落しています。
審美的に大きな問題ですので、早急に仮歯を製作し装着しました。
でも、歯と歯茎の境目が赤く腫れています。こちらの方も大きな問題です。
このような状態になった原因についてご説明し、私たちも協力して歯肉の健康を取り戻すことになりました。
ブラッシングをすると歯茎から出血するため怖くて歯ブラシを当てなかったそうです。おっしゃる通り、ブラッシングの刺激でも出血するような状態です。
少し柔らかい歯ブラシを使い、できるだけ出血しないよう弱い力でブラッシングしていただくことにしました。
歯肉の発赤や腫脹の原因に細菌が深く関与しています。
歯と歯茎の境目に細菌の塊であるプラーク(歯垢)が付着しているのがわかります。
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患者さんはブラッシングを大変頑張られました。
3週間後の写真です。
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歯肉の腫れは少なくなり、歯肉からの出血はすっかりなくなりました。また、以前からあった口の中のネバネバ感も改善しました。
歯肉が健康になり、歯と被せ物との境が見え、被せ物が歯に合っていないことがわかります。
このような状態だと不適合部分で細菌が増殖して、むし歯や歯周病の原因となってしまいます。
その後、上顎の前歯の補綴物を入れ替えました。
獲得された健康な歯肉と補綴物が調和してきれいな口もとをつくっています。
下の前歯は再治療されていませんが、ブラッシングが良好なため歯肉は以前の様に腫れたりすることもなく、健康な状態を保っています。
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名古屋 中区 栄 一壺歯科医院

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