2013年7月25日
テック(TEK)や仮歯と呼ばれることがありますが、歯を削ってから最終的に補綴物が入るまでの間に暫間的に装着する、仮の歯のことを言います。
補綴物が入るまでの”仮の歯だから”といろいろと我慢されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、テンポラリークラウンは削った歯の保護のためだけでなく、いろいろな情報が得られる大切なアイテムです。
隣の歯との長さや傾き、形態などバランスがとれているのか、歯周組織と調和していて清掃性は良いのか、どのような咬み合わせにしたら良いのか、歯は過不足なく適切に削られているのか、など他にもまだまだたくさんありますが治療に際し必要で重要な情報ばかりです。
テンポラリークラウンで得られた情報は歯科技工士に伝えられ最善の補綴物が製作されます。
高い審美性が求められる前歯部のテンポラリークラウンの例をご覧ください。上顎4前歯の再治療例です。
セラミック・クラウンの形態が他の歯とあまり調和していなのと境目が歯肉から出ていて審美的に問題を生じていました。ご本人は”こんなものか”とあきらめていらっしゃいました。
4前歯を患者さんのご意見をお聞きしながらチェアーサイドでテンポラリークラウンを製作して、装着しました。
患者さんは大変満足され”仮歯のままでいいです”と言われていました。
テンポラリークラウンから得られた情報を歯科技工士に伝え歯周組織に為害作用がなく、審美的にも満足できる最終補綴物が製作されました。
名古屋 中区 栄 一壺歯科医院
2013年7月11日
梅雨明け以来、名古屋は今日で5日連続で猛暑日が続いています。
35度を超えるようなことは以前はあまりなかったように思いますが、最近は度々あります。これも地球温暖化の影響なのでしょうか。
この暑さのために体はバテぎみとなりますが、歯も猛暑の影響を受けてしまいます。
根尖(根の先)に病巣があったり、歯周病で歯の周りに炎症があったりすると暑さのために体の抵抗力が低下して症状が悪化することがあります。
また、猛暑日が続くと冷たい物を口にする機会が増えてきますが、その時、むし歯があると痛みを感じ、しばらく続いてしまうこともあります。
暑い日がつづくのも不快ですが、さらにこのような歯の痛みが加われってしまうと最悪です。症状の軽いうちに受診されることをお勧めします。
名古屋 中区 栄 一壺歯科医院
2013年7月4日
今日、中日新聞の朝刊に”アルツハイマー病マウス実験「歯失うと悪化」証明”という記事が掲載されていました。
歯を失うと、アルツハイマー病の症状が悪化することを、名古屋市立大学院研究科の道川誠教授らのグループがマウスを使った実験で発見したとのことです。
以前から歯がないとアルツハイマー病が進行しやすかったり悪化することは知られていましたが、医学的に確かめられたのは初めてです。道川教授は歯を失われるのを予防することで、アルツハイマー病の進行を遅らせるのは可能性があるとご指摘されています。
臨床では、片方でしか咬めない状況が長く続くと左右の筋肉のバランスが崩れて、遠く離れた足や腰に症状がでるようなことも経験します。
生活を楽しむためにも病気を予防するためにも歯はこれからますます重要となっていくのではないでしょうか。
名古屋 中区 栄 一壺歯科医院