歯根膜
2020年5月12日
歯根膜は、歯槽骨、セメント質、歯肉とともに、歯周組織を構成する組織で、歯根と歯槽骨の間にある厚さ約200μmのコラーゲン線維に富む結合組織です。
歯根膜のおもな機能は、歯の支持、感覚機能、セメント質や歯槽骨への栄養供給、恒常性などがありますが、歯の移植や再植では歯根膜の恒常性が特に重要となります。
恒常性とは、セメント質の吸収や修復、さらに歯槽骨の改造などにより、歯根膜の厚みを一定にしようすることで、そのために、歯根膜の細胞は侵襲を受けるとその増殖能が6倍にもなります。
この歯根膜の恒常性のおかげで、移植や再植の際に生じた歯根と歯槽骨の間の隙間を修復して、治療後は健常歯と同じように噛むことができるようになります。
名古屋 中区 栄 一壺歯科医院