噛み合わせ
2015年8月28日
左上6番が冷たい水でしみるとの主訴ため来院されました。
初診時の写真です。
インレー(詰め物)の下がカリエス(むし歯)になっていることがレントゲン写真で確認できたので、インレーを除去し、カリエスをスプーンエキスカベーターで慎重に取り除きました。
まだ、茶色くなっている部分が残っていますが、スプーンエキスカベーターで触っても硬く、着色はしていますが健康な状態だと判断して補綴治療にはいりました。
補綴物の材質には金属、セラミックなどがありますが、補綴物の破損や咬合(噛み合わせ)などを考慮して金属を選択しました。
装着時の咬合関係を見てみましょう。(青で印をつけてみました)
〇で囲んだところが咬んでいるところです。
理想では、どのような咬合関係になるのかグリーンでマークしてみました。(これはあくまで理論上ですので、咬み合う歯の状態や歯並びなどにより異なります。)
理想的には10ヶ所ですが、治療した歯は、6ヶ所で咬むことができます。
隣の天然歯が1ヶ所で咬んでいることと比較しても、非常に良い咬合状態だと思います。
また、咬んでいるポイントの位置関係から歯を安定させることが可能となっています。
治療した歯と咬み合う歯の状態を考えると大変良好な咬合関係を得られたと思います。
名古屋 中区 栄 一壺歯科医院