2012年9月20日
昨日、NHKの朝の番組”あさイチ”で金属アレルギーが取り上げられていました。
ご覧になったかたもいらっしゃるかと思います。当院のブログでも金属アレルギーについて9月11日に取り上げさせて頂きました。
むし歯などで生じた欠損は人工物で修復しなければなりません。修復に使用されるどの材料にも利点、欠点があり、これなら大丈夫というものはないように思います。失われてしまった歯質の大切さを痛感します。
当院では、より良い治療材料を使用していただくために、治療内容に適した材料をご説明のうえ使用しています。
2012年9月14日
アルミ箔や金属のスプーンを噛んでビリッとしたり、いやな感じがしたことはありませんか?
口の中に2種類の金属があると、それらが接触して電流が生じることがありますがこれをガルバニー電流といいます。
口腔内に電流が流れると金属イオンが溶け出しやすくなり金属が腐食していきます。また、電流が流れることで神経の機能に異常をきたし痛みを感じやすい状態にしている可能性があります。
原因不明の頭痛や肩こりがあったらガルバニー電流が原因かも?
2012年9月11日
歯科用金属アレルギーは金属が直接アレルギーを起こすのではなく、金属から出た金属イオンが体内のタンパク質と結びついてアレルゲンとなりアレルギーを引き起こします。また、金属アレルギーは花粉アレルギーのようにすぐに症状が出ることはなく、アレルゲンとなる金属に触れてから遅れて症状が出ます。
歯科では補綴治療の際いろいろな金属が使用されています。その中でニッケル、コバルト、クロムなどはアレルギーを起こしやすいと言われ、チタン、ジルコニウム、金合金は起こしにくく、最もセラミックがアレルギーを起こしにくいと考えられています。
状況に応じて適切な素材を使用したいと思います。
2012年9月6日
可能であれば補綴物の素材は白金加金の使用をおすすめしますが審美的にどうもという方に
パーシャル・クラウンはどうでしょうか。
通常、クラウンは歯牙の全体を削ってしまいますが、パーシャル・クラウンは頬側などの健全な歯質を残して形成します。形成は難しくなりますが歯牙の削除量を少なくすることができるメリットがあります。
上顎の歯では頬側の歯質を残すため、審美的に満足できるのではないでしょうか。
一例をご覧ください。
上顎の小臼歯です。犬歯の隣の歯をパーシャル・クラウンで治療しました。
スライドでは切端部に金属が少し見えますが、金属にあたる光の反射具合を調整することにより日常では審美的に問題はなく、健康な自分の歯を残すことができたことを喜んでいただけました。
2012年9月5日
私は白金加金が最善ではないかと思います。
補綴物は歯牙に適合していなければなりません。
誤差ゼロの補綴物を製作することは現代の技術ではできません。
しかし、白金加金を使用した場合は誤差を20~30ミクロンほどにおさえる高い精度で製作が可能だと思います。
また、セラミックはガラスのコップのように一部分がかけたり、割れたりすることがあります。
でも白金加金ではかけたり割れたりはせず、天然歯のように摩耗していきます。
噛み合わせについてはどうでしょうか。
白金加金では微調整が可能で調整後の研磨も十分にできますが、セラッミクではなかなかそうはいきません。
勿論、前歯や小臼歯など審美的に問題となる部位は使用できませんが、
審美的にあまり問題となりにくい大臼歯には積極的に使用したいと思います。