歯の黒い部分を治してほしい
2014年10月20日
拝見すると黒い部分はカリエス(むし歯)でした。
右下3番です。
カリエスは歯と歯茎の境目にあり、ちょっと深そうな気がします。
コンポジットレジンを充填する時に歯肉が邪魔になりラバー防湿ができるか心配です。
浸潤麻酔をして軟化牙質(むし歯で柔らかくなったところ)をスプーンエキスカで慎重に取っていきます。
軟化牙質をとるのに器械を使わないのは、健康な歯質を出来るだけ残したいため、削りすぎないようにするためです。
手の感覚を重視してスプーンエキスカという小さな器具を使用して慎重に取ります。
カリエスの取り残しがないか、カリエスチェックで確認。
やはりカリエスは深く、治療後、冷水痛がでることが考えられます。
カリエスの部分を取り除くとやはり歯肉が邪魔になりラバー防湿がしにくい状態となりました。
コンポジットレジンの充填時に唾液が接触すると接着力が落ちてしまいます。
工夫してラバー防湿を行い、安心して充填処置ができるようにしました。
さあ、充填です。
残っている歯の色に合わせてコンポジットレジンの色を選択します。
部位により色の変化があるため、数種類のコンポジットレジンを使用しました。
歯頸部に白濁部分があります。
前の歯にも同じような白濁があるので、あえて白濁を削り取らないで白いコンポジットレジンを使って再現しました。
治療後、冷水痛は出なかったそうです。
抜髄にいたらずホッとしています。
名古屋 中区 栄 一壺歯科医院