根管治療のゴール
2014年10月8日
根管治療では根管の先端まで根管充填することがゴールなのでしょうか?
(歯根を透明にして神経の入っている管を黒く染めた写真です)
写真のように神経(歯髄)は歯根の中で非常に複雑な形をしていて、神経(歯髄)をすべて取り除き根管充填することで封鎖することは不可能です。でも、決して根管充填をおろそかにしてもいいと言うことではありません。
十分な根管治療を行ったとしても症状が残ってしまうことがあります。
そのため、私が根管治療のゴールと考えるのは、体調によっては少し違和感を感じることがあっても日常生活で痛みや腫れなどがなく、食事ができ、歯を気にせずに生活できることではないかと思います。
私の口腔内にも根管治療をした歯があります。その歯は疲れた時など若干の違和感を感じることがありますが、疲れがとれると何事もなかったようになり、生活に支障はありません。
私はこの歯を体調のバロメーターだと思って付き合っています。
神経(歯髄)をとった歯はもとの生活歯と同じにはなりません。神経(歯髄)は大切にしたいものです。
名古屋 中区 栄 一壺歯科医院