歯茎が腫れた!
2014年10月7日
“歯茎が腫れた!”ということで来院された患者さんです。
ご覧の様に右上の奥歯の歯茎が腫れています。
被っているクラウン(冠)を除去してレントゲンを撮影してみると、歯根の分岐部の辺りが黒くなっています。
カリエス(むし歯)は深く、歯の動揺も大きいため保存不可能と思われましたが、ご本人が歯の保存を強く希望されましたのでリスクは非常に大きいのですが、治療することにしました。
口蓋根はカリエスが深く抜歯せざるをえませんでした。
頬側2根は根管治療を行い、真ん中で切断して2つの歯根に分けました(トライセクション)。
分けた2根は近接しているため、遠心側の根を矯正で離してあげます。
補綴物は咬合時に歯が動揺しないように前の2歯と連結しました。
治療開始後1年6ヶ月のレントゲン写真です。
頬側2根周囲の骨は改善しています。
(トライセクションした頬側2根が離れていないように見えますが、レントゲンと撮り方によるもので歯間ブラシが十分に入り十分に清掃が可能な状態です。)
再び歯茎が腫れることはなく、疲れた時に感じていた違和感もなくなり、食事に不自由を感じる事はないそうです。
名古屋 中区 栄 一壺歯科医院