根管治療の2年後の状態
2015年8月24日
2013年7月に左上2番(左上の2本目の前歯)の再治療をいたしました。
初診時のレントゲン写真では根尖に病巣がみられ、根尖部の根管がチョッと太い様に思います。
いつもの様にラバー防湿をして根管治療を始めました。
根管の長さを測るためにリーマーを入れてレントゲン写真を撮影すると、根管が太いのが確認できます。
通常、根管充填はガッタパーチャを使用するのですが十分に加圧して充填できないため、MTAセメントで充填することにしました。
少量のMTAセメントを充填して、根尖が封鎖されているのかレントゲン写真で確認後、更に、MTAセメントを充填しました。
治療後、2年の状態です。
症状はなく、生活に支障はありません。
病巣には骨の添加が見られ、良好な状態ですが、まだ少し根尖に骨の透過像が見られます。
根尖病巣のある期間が長かったために、根の外側にバイオフィルムが形成されているのではないでしょうか。
早期に根管治療を行なっていれば、更に改善されていたのではないかと悔やまれます。
名古屋 中区 栄 一壺歯科医院