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歯根破折

2016年2月29日

左全体が痛く、リンパ腺まで痛くなり、咬んでも痛いと来院されました。
来院時のレントゲン写真です。
<img alt="{000301-20151026[00](0)}C.JPG" src="http://www.icco-d.com/diaryblog/%7B000301-20151026%5B00%5D%280%29%7DC.JPG" width="448" height="336" style="" /
根尖から根分岐部まで骨の透過像が見られます。(線で囲ってみました)
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患者様の主訴やレントゲン写真、口腔内所見から歯髄壊死から根尖性歯周炎になったものと判断し、通常通り根管治療を開始しました。
根管口を明示するためにアウトラインを形成すると遠心に根尖方向へ延びる亀裂(赤い線)が認められました。
歯髄壊死はこの亀裂により歯髄が感染したためと思われます。
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亀裂を広げないように注意しながら根管治療を終えました。
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コアは十分に歯質が残っているのため、コンポジットレジンで行い、補綴物は、亀裂がさらに広がらないように歯冠全体を覆いました。
咬合は接触点を小さくして歯に過度な力が加わらないようにし、歯ぎしりをしても歯を揺さぶらないように調整しました。
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来院時の症状は、すべてなくなり咬んでも痛みを感じる事もなくなりました。
今後、咬合状態に注意しながら経過を観察したいと思います。
名古屋 中区 栄 一壺歯科医院

根尖肥大

2016年1月12日

右下第一大臼歯付近が疲れた時に、鈍い痛みがあると来院された患者様です。
鈍痛は、かなり以前からあり、根管治療は10年以上前にされたそうです。
レントゲン撮影してみると第一大臼歯に根尖病巣がみられ、近心根の根尖が肥大しています。
歯根が長期間にわたって根尖病巣の膿汁の中に浸かった状態にあると、反応性炎症としてセメント質が肥大することがありますが、そのためではないかと思います。
この肥大部分の表面は凸凹して汚く、石灰化物が沈着していることもあります。
(黄色の点線が根尖肥大の部分、赤が本来の歯根の形態ではないかと思います)
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クラウン、メタルコアを除去しましたが、歯冠部のカリエス(むし歯)が大きいためラバーダムが行えない状態でしたので、隔壁を作成してラバーダムをしました。
感染に十分注意して根管治療、根管充填を行いました。
根管治療終了時のレントゲン写真です。
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術後6年のレントゲン写真です。
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根尖病巣は治癒していますが、根尖肥大は治療前と同じです。
今後、この肥大部が原因で根尖病巣の再発が考えられます。
その際は、歯根端切除術にて対応することになるのではないでしょうか。
名古屋 中区 栄 一壺歯科医院

閉鎖根管の経過

2016年1月9日

左下の歯茎から膿が出るとの主訴で来院されました。
口腔内を拝見すると左下第2大臼歯の根元の歯茎から排膿(円内)しています。
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レントゲン写真では、第1大臼歯の根尖付近に病巣(点線で囲んだ範囲)があります。
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排膿している所と、病巣のある所は異なりますが、排膿の原因は第1大臼歯だと確信し、ご本人にご説明して治療を始めました。
治療開始間もなく歯茎からの排膿はなくなりました。
根尖病巣は主に近心根が原因ではないかと思いますが、根尖付近で根管が閉鎖していて(黄色の円内)、どうしても根尖まで器具を到達させることができません。やむお得ず、十分に根管内を清掃、消毒して根管充填しました。
遠心根は根尖まで器具が到達できましたので、通法通り根管治療を行いました。
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治療終了後7ヶ月の状態です。
根尖病巣は近心根と遠心根の間に残るだけとなりました。
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更に、2年3ヶ月が経過しました。
根尖病巣はなくなり、治癒したと思われます。
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根尖まで器具を到達させることが出来なくても、十分に消毒することにより症状を改善させることができることを経験した症例となりました。
名古屋 中区 栄 一壺歯科医院

パーフォレーションリペアの経過観察 1

2016年1月8日

ブログに2015年7月14日掲載しました患者様のその後です。
初診時にパーフォレーション(穿孔)によると思われる歯槽骨(骨)の吸収は、黄色の円で囲まれた範囲で、最も深い所は赤い線まで達していました。
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根管のパーフォレーション(穿孔)部をMTAセメント(青い円)で閉鎖して、根管充填後、レジンコアを製作して経過観察することにしました。
5ヶ月後の状態です。
黄色い円内の歯槽骨は、現像の状況によりますが、少し白さが濃くなっているように思えます.。 (炎症が治まっている) 歯槽骨の最も深い位置にあまり変化はみられません。
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その後、経過が良いため補綴物を製作しました。
8ヶ月後の状態です。
黄色の円内の色は少し白さを増し、赤い線も少し上にあがっていて、歯槽骨が増加したように思います。
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1年2ヶ月後の状態です。
MTAの直下まで赤い線が上がってきました。
骨が戻ってきました。
円の大きさも初診時と比べると、かなり小さくなりました。
これから更にMTAをカバーする程に骨が出来てくるといいのですが、今後も経過観察をしたいと思います。
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名古屋 中区 栄 一壺歯科医院

意図的再植術

2016年1月6日

右下が飲酒した際に鈍痛があるとの主訴で来院されました。
口腔内の診査では、第2大臼歯に打診が少しみられ、第1大臼歯の遠心と第2大臼歯の近心に深いポケットがありました。
レントゲンを撮影すると、第1大臼歯の遠心に2次カリエス(むし歯)がありますが、今回の主訴の原因は第2大臼歯の根尖病巣ではないかと思われます。
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黄色の点線部分は根尖病巣、青で囲まれた部分は骨欠損(骨がなくなっている所)
ラバー防湿を行い根管治療をいたしました。
根充後(薬を詰めた後)のレントゲン写真です。
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第1大臼歯のカリエス(むし歯)も治療し、その後、何ら疼痛や違和感などなく生活されていましたが、治療終了から4年後に再び第2大臼歯が痛くなり再来院されました。
レントゲン撮影をすると、病巣が根尖(根の先)の周囲に広がっています。
現状をご説明して、治療法についてご説明しました。
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原因は、根尖部の側枝やイスムス(複数の根管の交通路)の存在、根尖の破折、歯根の外側のバイオフィルム(細菌の凝集塊)などが考えられます。
治療法は外科的処置が考えられ、歯根端切除術と意図的再植術があります。
歯根端切除術は部位が下顎第2大臼歯のために術野の確保が難しいこと、器具が到達しないこと、また、頬側の骨が厚いため骨を削除する量が非常に多くなってしまうなど問題があるため、意図的再植術を選択しました。
第2大臼歯を一旦、抜歯して口の外で根尖(根の先)の3mmほどを切断、そして、その断面にみられる根管を拡大してMTAというセメントを充填します。その後、もとの場所にもどして歯が動かないように簡単な固定をしました。
術後のレントゲン写真です。
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(オレンジの線で囲ったところがMTAセメント)
術後6ヶ月のレントゲン写真です。
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2年後の状態です。
根尖周囲の病巣の改善がみられます。
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3年6ヶ月の状態です。
病巣はなく、正常な状態を示す歯根膜(歯と骨をつなぐ膜)も確認できるようになってきました。
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痛みや違和感などなく、生活の支障となることはなくなりました。
名古屋 中区 栄 一壺歯科医院

休診のお知らせ

2015年12月29日

12月29日から1月6日まで休診させて頂きます。
今年は異常気象などいろいろな事象や事件がありましたが、
新しい年が穏やかな年でありますよう、祈りたいと思います。
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抜歯したくないので・・・

2015年12月7日

“他院にて治療中ですが、抜歯、その後、インプラントを勧められています。できれば、抜歯したくないので、歯根の治療について相談させていただきたい”と来院されました。
レントゲン写真を撮影してみると、近・遠心の根尖から根分岐部まで炎症が広がっています。
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頬側には、膿が出る穴があり、デキモノのようです。
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根管内を清掃・拡大・消毒して根充材を緊密に充填しました。
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1年後のレントゲン写真です。
根尖や根分岐部の透過像はなくなり、歯の周りの歯根膜も確認できます。
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頬側にあったオデキのようなフィステルは、根周囲の炎症が改善したため、なくなっています。
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抜歯しなくて良かったですね。
名古屋 中区 栄 一壺歯科医院

ハイブリット・コンポジットレジン充填

2015年11月30日

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左上第一大臼歯のインレーが脱落したために来院された患者さんです。
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残っているセメントを取り除いてみるとカリエス(むし歯)がかなり進行していました。
ラバーダム防湿を行い慎重にカリエスを取り除いていきます。
幸い露髄(神経が出てしまった状態)しませんでしたのでハイブリット・コンポジットレジンを充填して修復することにしましたが、充填時に唾液が触れると接着力が低下するため、ラバーダム防湿はそのままで治療を続けます。
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対合歯との咬合関係も考慮して、出来るだけ解剖学的形態を再現するように充填をおこないました。

過剰根充の経過 右下5番(第2小臼歯)

2015年11月27日

7年6ヶ月前に根管治療を行った歯の経過です。
疲労時に右下に鈍痛があるので来院されました。
レントゲン写真を撮影すると、右下5番(第2小臼歯)の根尖に病巣がみられました。
通常通り、ラバー防湿を行い根管治療を行いました。
根管充填時のレントゲン写真です。
大きな根尖病巣(点線で囲まれた部分)があります。
根尖部から少し根充材が出ていますが、今後どのように変化していくのでしょうか。
p2.JPG
1年後のレントゲン写真です。
根尖病巣は半分ほどに小さくなりました。
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治療後5年目の状態です。
根尖病巣は、ほとんどなくなっています。
根尖から出ている根充材が、かなり吸収されています。
根尖から出ている根充材の多くはガッタパーチャですが、ガッタパーチャは1年〜2年で吸収が始まり、7〜8年でレントゲン写真上では消失することが考えられます。
{002182-20090113[00](0)}C.JPG
治療後7年6ヶ月の状態です。
新たな病巣は見られません。
根尖から出ていた根充材は吸収され消失しています。
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現在、鈍痛はなく、以前に痛みがあったことを忘れていらっしゃいます。
名古屋 中区 栄 一壺歯科医院

根管治療後6年の状態

2015年9月5日

時々、右下の奥歯が痛い”との主訴で来院されました。
レントゲン写真を撮影すると第一大臼歯の近遠心(前と後)の根尖(根の先)に病巣がみられ、疲れた時などに根の辺りに弱い痛みが以前からあったのではないかと思います。
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クラウンを除去して、コアも除去し、根管治療を始めました。
歯根に亀裂や副根管などはなく、十分に清掃、消毒を行い、ガッタパーチャ・ポイントを加圧して根管充填。
根管充填後のレントゲン写真です。
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根充材が根管から少し出ていますが、根充材が感染していなければ大丈夫です。
出た根充材は数年後に吸収が始まり、いずれ、なくなってしまいます。
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6年後のレントゲン写真で見てみましょう。
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近心根から出た根充材は吸収していますし、遠心根は出ている量が小さくなってなっています。
根尖病巣はなくなり、骨が再生しています。
根充材が根管から少し出ても影響がないことがわかります。
名古屋 中区 栄 一壺歯科医院

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