歯根破折
2016年2月29日
左全体が痛く、リンパ腺まで痛くなり、咬んでも痛いと来院されました。
来院時のレントゲン写真です。
<img alt="{000301-20151026[00](0)}C.JPG" src="http://www.icco-d.com/diaryblog/%7B000301-20151026%5B00%5D%280%29%7DC.JPG" width="448" height="336" style="" /
根尖から根分岐部まで骨の透過像が見られます。(線で囲ってみました)
患者様の主訴やレントゲン写真、口腔内所見から歯髄壊死から根尖性歯周炎になったものと判断し、通常通り根管治療を開始しました。
根管口を明示するためにアウトラインを形成すると遠心に根尖方向へ延びる亀裂(赤い線)が認められました。
歯髄壊死はこの亀裂により歯髄が感染したためと思われます。
亀裂を広げないように注意しながら根管治療を終えました。
コアは十分に歯質が残っているのため、コンポジットレジンで行い、補綴物は、亀裂がさらに広がらないように歯冠全体を覆いました。
咬合は接触点を小さくして歯に過度な力が加わらないようにし、歯ぎしりをしても歯を揺さぶらないように調整しました。
来院時の症状は、すべてなくなり咬んでも痛みを感じる事もなくなりました。
今後、咬合状態に注意しながら経過を観察したいと思います。
名古屋 中区 栄 一壺歯科医院