エナメル質初期う蝕(むし歯)とキシリトール
2012年4月20日
一般的にキシリトールがう蝕予防に有効として知られていますが、WHOのレポートではう蝕になるリスクを軽減させる効果が望めるのはフッ化物で、キシリトールについては効果があるかもしれないという程度の評価がされているにすぎません。
キシリトールに対するわが国における評価と国際的な評価には違いがあるようです。
2012年4月20日
一般的にキシリトールがう蝕予防に有効として知られていますが、WHOのレポートではう蝕になるリスクを軽減させる効果が望めるのはフッ化物で、キシリトールについては効果があるかもしれないという程度の評価がされているにすぎません。
キシリトールに対するわが国における評価と国際的な評価には違いがあるようです。
2012年4月18日
むし歯の治療に関して研究が進み予防が可能で、初期の段階では歯を削ったりしないで治癒させることが可能となってきました。
治療は脱灰したエナメル質を再石灰化させておこないますが、どのようなメカニズムでなるのでしょうか。
エナメル質の再石灰化を邪魔するのは唾液に含まれるタンパク質です。このタンパク質は再石灰化に必要なミネラルと大きさをくらべると巨大なため、さほど痛んでいない初期むし歯では歯の中に入ることができません。そのため、ミネラルが歯の中に入り再石灰化することができます。
しかし、むし歯が進みタンパク質が通り抜けることができるほどになるとミネラルが入ることが出来ず再石灰化することができなくなるのです。
2012年4月17日
口もとの機能の回復と審美の改善は、表情を明るく、生活に活力を与え皆様のクオリティー・オブ・ライフにも貢献します。
健康で魅力的な口もとを得るにはどのような方法があるのでしょうか?
歯を白くしたい。
薬剤を使用して歯を白くするホワイトニング。
歯の一部を削って白い作り物を被せる方法。
歯の形をきれいにしたい。
歯の一部を削って形を整える。
全体を削って白い被せ物をする。
歯ぐきの色を健康にしたり口臭をなくしたい。
歯ぐきの炎症を取り除く。
歯並びをきれいにしたい。
歯並びや咬み合わせを良くする歯列矯正。歯並びが良くなることにより微笑んだ時の唇と歯列が調和してきれいになります。
歯の抜けたところに歯を入れて咬めるようになりたい。
入れ歯、ブリッジ、インプラントなどで咬めるようになりますがブリッジ、インプラントのほうが異物感なくきれいになります。
2012年4月14日
接着ブリッジは歯を削らない治療法だと思われている方が多くいらっしゃいます。本当にそうなのでしょうか?
社団法人 日本補綴歯科学会の”接着ブリッジのガイドラインを参考にして少しご説明したいと思います。
学会の定義では”接着ブリッジとは,従来型ブリッジと同様に支台装置,ポンティック,連結部より構成されるが,支台歯のうち少なくとも1 歯の切削を原則的にエナメル質にとどめ,接着性レジンを用いて支台歯に支台装置を接着するブリッジのことをいう.1歯または2歯程度の少数歯欠損に対して用いられる.”とあります。
また、接着ブリッジの支台歯形成時に留意することは”支台歯は可及的にエナメル質内の範囲で形成をされていることが推奨される.また,軸面に歯軸とほぼ平行に維持溝を形成することが強く勧められる.”” 接着ブリッジを適用する多くのケースでは,咬合力などの影響に対する抵抗形態,脱離力に対する維持形態を付与する必要がある”と記されています。
接着ブリッジは接着性セメントで歯に接着しますがブリッジには強い咬合圧がかかるため接着性セメントの接着力に加え支台歯を削りブリッジがさらに脱落しにくくする必要があります。でも削るのはエナメル質内にとどめます。それは、接着性セメントはエナメル質と強固に接着しますが、エナメル質の下にある象牙質とはあまり強く接着しないためです。
以上のことから接着ブリッジでもエナメル質内ですが歯を削ることが必要になります。
2012年4月13日
歯の変色や歯の色調の改善するためにオフィスホワイトニングやホームホワイトニングが行われています。
オフィスホワイトニングでは過酸化水素水や酸化チタンが用いられ、ホームホワイトニングでは過酸化尿素が使われています。これら漂白剤のはたらきは、エナメル質についている色素や汚れを酸化したり、分解したりすることで漂白が得られています。
ホワイトニングでは歯を削らなくても歯がきれいになることは朗報ですが、歯にどのような影響があるのでしょうか。
漂白剤の酸化作用によりエナメル質の有機成分が分解され漂白後のエナメル質は粗造になります。そのためプラークが付きやすくなったり、歯が酸にたいして弱くなることが懸念されます。
ホワイトニング後の状態を持続させるには、持続的なメインテナンスと耐酸性を向上させるためにフッ素入り歯磨剤の使用が効果的です。
2012年4月11日
欧米で行われた疫学調査で口腔内の衛生状態がガンのリスクと関係があると報告されています。
愛知県がんセンターで行われた疫学調査では頭頸部ガンのリスクは歯が21本以上ある人に比べると少ない人ほど頭頸部ガンのリスクが高くなると報告されています。
このことは、歯が少ないことにより食物が食べにくくなり、食べ物で歯肉を傷つけたりする機械的刺激が増加してガンになりやすくなるという事が考えられます。また、歯の本数が少なくなった原因に口腔衛生状態の悪さが考えられ、そのために感染、炎症が生じガンにつながったと考えられます。
また、歯みがきの回数に関しては、1日1回磨く人に比べて磨かない人は2.86倍リスクが高くなり、1日2回以上磨く人は0.78倍にリスクが低下する傾向があります。
口腔内を清潔に保つことはむし歯や歯周病の予防だけでなくガンの予防にも重要と言えるのではないでしょうか。
2012年4月6日
歯周病の原因菌が非アルコール性脂肪肝の発症に密接に関係していることを横浜市立大学医学部の中島淳教授らの研究グループが解明しました。
非アルコール性脂肪肝はメタボリックシンドロームの症状として患者さんが増加しており、非アルコール性脂肪肝の一部は非アルコール性脂肪肝炎になり、さらに症状が進むと肝硬変や肝がんになることがあります。
非アルコール性脂肪肝で歯周病の患者さんに歯石除去や薬による歯周治療をおこなったところ肝機能が大幅に改善しました。このことは、歯周病の治療が非アルコール性脂肪肝の治療につながったことになります。
全身の健康のためにもお口の健康管理には注意していただいた方がよさそうです。
2012年4月4日
口腔ガンを含む頭頸部ガンの代表的なリスク要因に飲酒があります。
飲酒の量が少量、中等量であれば飲まない人に比べリスクの上昇はわずかですが、週5日以上毎回日本酒換算2合以上飲む人はリスクが3.78倍になってしまいます。
徒然草には、”百薬の長とはいへど、よろづの病は酒よりこそおれ”とあり、必ずしも飲酒をすすめていません。過ぎたるは猶及ばざるが如しでしょうか。
2012年4月3日
くいしばりや歯ぎしりで歯が折れたために歯科医院でみてもらったら、抜歯してインプラントをすすめられたという患者さんが多くなっています。
拝見すると歯冠は痛みを伴ってぐらぐらと動きます。
インプラントは1つの治療法となりますがそのほかに治療する方法はないでしょうか。
両隣に歯があれば抜歯してブリッジという選択肢や、破折のしかたにもよりますが歯冠を抜歯し歯根を矯正により引っ張りだして利用することも選択肢になるかと思います。
どの治療法もメリットとデメリットがありますし、治療法をあまり選択できないこともあるかもしれません。よく担当医と相談されることをおすすめいたします。
2012年4月2日
虫歯の治療のため詰め物をし、再び虫歯となり神経を取り(抜髄)、 被せ物をする。その後、またむし歯になったり、歯が割れたり、歯周病のために抜歯し、部分入れ歯を入れることになる。そして、入れ歯の維持装置を掛けていた歯がぐらぐらしてきて抜歯となり入れ歯が大きくなってしまう。
歯科医学の進歩により改善されてきたとはいえ、このようなサイクルを経験された方も多いかと思います。
歯は非常に過酷な環境の中にあります。
歯の修復物が一生使用できるとは考えにくいことですが、質の高い治療により治療と治療のインターバルを長くして時間や治療費を節約することは可能だと思います。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。