口腔衛生とガン
2012年4月11日
欧米で行われた疫学調査で口腔内の衛生状態がガンのリスクと関係があると報告されています。
愛知県がんセンターで行われた疫学調査では頭頸部ガンのリスクは歯が21本以上ある人に比べると少ない人ほど頭頸部ガンのリスクが高くなると報告されています。
このことは、歯が少ないことにより食物が食べにくくなり、食べ物で歯肉を傷つけたりする機械的刺激が増加してガンになりやすくなるという事が考えられます。また、歯の本数が少なくなった原因に口腔衛生状態の悪さが考えられ、そのために感染、炎症が生じガンにつながったと考えられます。
また、歯みがきの回数に関しては、1日1回磨く人に比べて磨かない人は2.86倍リスクが高くなり、1日2回以上磨く人は0.78倍にリスクが低下する傾向があります。
口腔内を清潔に保つことはむし歯や歯周病の予防だけでなくガンの予防にも重要と言えるのではないでしょうか。