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フッ素の虫歯予防効果

2016年6月20日

歯の表面のエナメル質は、ハイドロキシアパタイトというものでできています。じつは、このハイドロキシアパタイトは非常に硬い組織ですが、酸にはよく溶け、壊れやすい特徴があります。虫歯菌の出す酸で、すぐに歯の表面が溶け出してしまいます。
そこで、役立つのがフッ素です。フッ素をエナメル質に作用させると、フルオロアパタイトという、酸に溶かされにくい歯質になります。つまり歯質を強化するわけです。
さらに、酸性に傾いた口の中を中性に戻す、唾液の緩衝能という作用を高めて、まだ目に見えない初期虫歯の再石灰化を促す働きもあるので、フッ素ジェルをぬるだけで治せる場合もあります。
フッ素は一般に、子どもの虫歯予防アイテムと思われがちですが、じつは、大人にとっても必須です。フッ素入り歯磨剤やフッ素ジェルは、ずっと使い続けてほしいものなのです。
永久歯のエナメル質が形作られる子どものころにフッ素を過剰に摂取すると、歯に白い斑点ができたり、骨の形成に悪影響が出る可能性はあります。しかし、これはあくまで適量を超えて使った場合です。1回分の歯磨剤に含まれるフッ素はごく微量なので、歯磨剤使用だけで、歯はもちろん、全身に影響が出るとは考えられません。
また、ホワイトニングをしたときに歯が少し染みる場合や知覚過敏なら、フッ素ジェルを塗布するだけで治せる場合もあります。ふだんの虫歯予防アイテムにぜひ加えてください。
一壺歯科医院
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キシリトールの虫歯予防効果

2016年6月17日

虫歯菌は甘いものが大好き。なのに、砂糖と同じくらい甘いキシリトールが、虫歯予防に役立つのはなぜでしょう。
じつは、ひとくちに糖といってもその種類は多様です。
キシリトールは、白樺(しらかば)や樫(かし)などに含まれる天然の甘味成分、キシラン・ヘルミセルロースに水素を加えて化学反応を起こした「糖アルコール」と呼ばれるものです。ミュータンス菌に代表される虫歯菌は糖を分解して酸を発生させますが、キシリトールは虫歯菌が分解できない独特の構造なので、酸を発生させることができずに、次第に数が減っていくのです。
キシリトールの爽快感のある甘味は唾液の分泌を増やす効果もあり、しかも、唾液中のカルシウムと結びついて「キシリトール-カルシウム」という形になると、エナメル質の再石灰化を促す効果もあります。
キシリトールをぜひ利用してほしいのは、ミュータンス菌が多い人、虫歯になりやすい人、唾液の少ない人、ストレスの多い人などです。
キシリトールを口の中に長時間とどめておけるという意味では、ガムがベターです。ミュータンス菌を減らしたい人は食事をとった直後に、唾液を増やしたい人は食前にかみましょう。
かみ方のポイントは、最初に出る唾液は飲み込まず、2分間を目安にためて、口の中でぐるぐる回すこと。これはミュータンス菌にまんべんなくキシリトールを行き渡らせるためです。2分間、唾液をためるのが難しい人は、最低でも5~10分間はかみ続けましょう。
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3DSって何?

2016年6月15日

3DSは、「デンタル・ドラッグ・デリバリー・システム」の略です。ミュータンス菌の数が多い人を対象とした虫歯菌の除菌治療です。
上下の歯型をとって、その人専用のマウスピース型のトレーをつくり、中に虫歯菌を殺す作用のある薬剤や、フッ素にキシリトールの粉末を加えたペーストを詰めます。歯科医院ではPMTCのあとに、自宅なら1日10分程度、1週間から3ヶ月装着してもらいます。
3DSはミュータンス菌の数がとくに多いなど、虫歯になりやすい人で、ミュータンス菌を減らす効果のあるキシリトールガムを1日3回かめない人などに向く治療です。
一生懸命歯を磨いているのに、すぐに虫歯ができてしまう人、カリエス危険度テストで、ミュータンス菌が多いと判明した人などは受けてみる価値があるでしょう。
3DSの除菌効果は、約6ヶ月間持続します。その後もフッ素入り歯磨剤などによるケアをきちんとすれば、1年以上持続するとも報告されています。
3DSは通常、PMTCでプラークをしっかり除去したあとに行う処置ですが、3DSだけでも虫歯菌を撲滅する効果はあるので、これだけを受けることもできます。治療を始めたら数ヶ月後に唾液検査を受けて、除菌がうまくいっているかどうかを確認してもらいましょう。PMTCと同様、予防処置なので健康保険は利きません。
一般に、PMTCはフッ素塗布とセットで数千円、3DSは数万円程度が目安です。とはいえ、かかる費用は歯科医院によって違いますので、必ず事前に確認しましょう。

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PMTCの進め方は?

2016年6月13日

一生懸命歯磨きをしているつもりでも、磨き残しは多少なりとも出てしまうものです。どの部分に磨き残しがあるかを知るために、PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)ではまず、プラークの有無がひと目でわかる「歯垢染め出し液」を歯にぬります。
次に、フッ素入りの研磨ペーストを使って、ラバーカップと呼ばれる軟らかいゴム製のカップを器械につけて磨いていきます。自分では磨き残しの出やすい歯間や歯肉との境目も専用の器具で重点的に清掃します。
さらに、歯垢がつきにくいよう、歯の表面をつるつるに研磨します。最後に、再石灰化を促すフッ素を塗布して終了です。この間、かかる時間はおよそ1時間。虫歯治療と違って痛みはありません。あまりの気持ちよさに、うとうとしてしまう人もいるほどです。
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虫歯になる前に受けたいPMTC&3DS

2016年6月10日

PMTCは「プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング」の頭文字です。専門家による歯のクリーニングという意味です。
通常、保険診療は病気に対する処置に限られるため、歯のクリーニングは保険診療の対象外となります。歯石除去は保険診療でできますが、歯石除去とクリーニングは違うものです。
PMTCの標的は、虫歯菌のつくるバイオフィルム=細菌が集まってつくるフィルム状の膜です。これを徹底的に落とすのが目的です。
同時に自分では掃除しにくい歯と歯茎の境目や奥歯のプラークも除去できるので、虫歯だけでなく、歯周病の予防にも有効です。軽い歯肉炎は歯周病の始まりですが、PMTCを受けるだけで治る場合もあります。
さらに、茶渋やタバコのヤニなど歯の表面についた着色成分もきれいにとれるので、歯が白くなる効用もあります。歯のホワイトニングには踏み切れないけれど、とりあえず自然な白さ取り戻したいという人にとっても利用価値の高いケアといえるでしょう。
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虫歯予防に利く唾液を増やす工夫2

2016年6月8日

キシリトール入りのガムをじっくりかむと唾液の出がとてもよくなります。かみ方のコツは、最初の2分間は、唾液を飲み込まずに、口の中でぐるぐる回すようにすることです。この習慣を続けると、半年から1年で唾液の分泌量が2倍近くまで増えることも珍しくありません。
しかも、ミュータンス菌は糖を養分にしますが、キシリトールはミュータンス菌が分解できないタイプの糖なので、次第にミュータンス菌の数が減ってきます。
市販のキシリトールガムを利用する場合は、キシリトールのほかに砂糖やショ糖、液糖などの砂糖と同じタイプの糖類が使われていないかをチェックしましょう。
たとえキシリトールが配合されていても、残りが菌のエサになる糖類なら、意味がないからです。厚生労働省が認めた特定保健用食品のガムなら安心です。
キシリトール100%の歯科専用ガムを置いている歯医者さんもあります。治療を受けなくても購入できるので、歯科医院で相談してみましょう。

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虫歯予防に利く唾液を増やす工夫1

2016年6月6日

エナメル質にミネラル分を補給する「再石灰化」を促す重要な役割を担うのは唾液です。この分泌量は、じつはかなり個人差があります。
日頃から、唾液の分泌量が少なくて口の中が渇きやすいと感じる人は、次の工夫を取り入れてみてください。
1. アルコール入り洗口液を使いすぎない
アルコールは皮膚の消毒にも用いられるように、強い殺菌作用があります。同時に、口の粘膜の水分もうばってしまうため、常用していると、唾液の出が悪くなり、口の中が渇きやすくなってしまいます。
2. かみごたえのある食べ物を意識してとる
野菜や果物など食物繊維が豊富な食べ物は、かめばかむほど唾液の分泌を促します。ぱりぱりした食感の生野菜はとくにおすすめです。一方、キャラメルのように、歯にくっつきやすい粘着性の食べ物は控えましょう。
3. 酢やレモンなど酸味を加える
梅干しを想像しただけで、唾液がジュワーっと出てきますね。酸味は唾液の分泌を促します。料理に酢やレモンを加えたり、水に加えてレモン水にしてのんだりするのもグッドです。
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虫歯の危険度がわかる「カリエス危険度テスト」

2016年6月3日

英語では虫歯のことを「カリエス」といいます。虫歯のなりやすさの危険度を決めるのが、ミネラル分が歯から溶け出してしまう「脱灰(だっかい)」と、唾液中のミネラル分による「再石灰化」のバランスです。口の中が脱灰しやすい状態になっていると、カリエスの発生危険度が高くなるというわけです。
そこで、虫歯予防に力を入れている歯科で行われているのが、カリエス危険度テストです。これは、脱灰と再石灰化の繰り返しをいろいろな要素で分析する検査です。
検査項目は、
1. ミュータンス菌など虫歯菌の数
2. 唾液の分泌量
3. 唾液が酸を中和する力
4. プラーク(歯垢)の量
5. 食事の仕方と回数
6. 再石灰化を促すフッ素の使用回数
など、多岐に渡ります。
それぞれ検査項目の結果はスコア化され、クモの巣状のグラフにして、その人の弱点がひと目でわかるように工夫されています。もちろん具体的な対策もアドバイスしてもらえます。
自分のリスクを知りたい人はもちろん、日頃から虫歯になりやすいと感じている人にはとくにおすすめの検査です。健康保険が利かないので、医療機関によって、かかる費用は違います。この点も事前に確認しましょう。
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間食のとりすぎも虫歯になりやすくする

2016年6月1日

虫歯の直接の原因は、虫歯菌がつくる酸でした。では、お菓子や砂糖をとらなければ、酸は発生しないのでしょうか。答えはノーです。
私たちの口の中は通常、中性に違い弱酸性なのですが、じつは三度の食事のたびにPHは下がります。砂糖を含むお菓子を食べなくても、ごはんやパンなど炭水化物をとると、唾液で分解されて糖になります、それらを虫歯菌が利用することで酸が発生し、口の中は酸性に傾くのです。
歯からミネラル分が溶け出すいわゆる「脱灰(だっかい)」が始まるのは、PHが5.5を下回ったときです。しかし唾液には、酸性に傾いた口の中を中性に戻す「緩衝能(かんしょうのう)」という力があります。それによって、唾液中に含まれるカルシウムやリンが溶け出した部分に取り込まれて、エナメル質が修復される「再石灰化」が起こります。私たちの口の中では、つねにこの脱灰と再石灰化が繰り返されています。
ところが、だらだらと間食をとったり、口にいつも食べ物が入っている状況では、口の中はつねに酸性に傾いたままです。再石灰化が起こる余地がなくなり、やがて虫歯が発生します。
虫歯予防のためには、食事と食事の時間をあけることが第一です。さらに、食べ物をよくかむなどして唾液を増やす工夫をすることも大切なのです。
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ミュータンス菌のつくるプラークは落ちにくい

2016年5月30日

虫歯菌は、口の中に入ってきた砂糖を取り込んで、グルカンと呼ばれるネバネバした物質をつくって、歯の表面にベタっと張り付きます。グルカンはいわば虫歯菌が増殖するための足場です。虫歯菌はこの中で次々と仲間を増やし、数時間程度でプラーク(歯垢)に成長します。プラークは歯の表面につく白っぽい汚れのことです。じつはこれ、虫歯菌の塊そのものなのです。
とはいえ、プラークがついただけでは虫歯になりません。そこにさらに砂糖というエサが与えられると、プラーク中の虫歯菌が酸をつくります。この酸が歯の表面のエナメル質を溶かし始めた状態が虫歯です。
とくにミュータンス菌のつくるグルカンは水に溶けない不溶性です。普通に歯磨きしただけでは落としきれません。しかも、ミュータンス菌の出す酸は、歯のミネラル分を溶かす力が強く、作用する時間も長いという特徴があります。
甘いものをいつも食べているわけでもないのに虫歯ができる、あるいは、子どものころから虫歯になりやすく、歯医者さんで治療をしても、すくまた虫歯ができてしまう、こんな人は口の中のミュータンス菌の数が相当多い可能性があるのです。
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