3DSって何?
2016年6月15日
3DSは、「デンタル・ドラッグ・デリバリー・システム」の略です。ミュータンス菌の数が多い人を対象とした虫歯菌の除菌治療です。
上下の歯型をとって、その人専用のマウスピース型のトレーをつくり、中に虫歯菌を殺す作用のある薬剤や、フッ素にキシリトールの粉末を加えたペーストを詰めます。歯科医院ではPMTCのあとに、自宅なら1日10分程度、1週間から3ヶ月装着してもらいます。
3DSはミュータンス菌の数がとくに多いなど、虫歯になりやすい人で、ミュータンス菌を減らす効果のあるキシリトールガムを1日3回かめない人などに向く治療です。
一生懸命歯を磨いているのに、すぐに虫歯ができてしまう人、カリエス危険度テストで、ミュータンス菌が多いと判明した人などは受けてみる価値があるでしょう。
3DSの除菌効果は、約6ヶ月間持続します。その後もフッ素入り歯磨剤などによるケアをきちんとすれば、1年以上持続するとも報告されています。
3DSは通常、PMTCでプラークをしっかり除去したあとに行う処置ですが、3DSだけでも虫歯菌を撲滅する効果はあるので、これだけを受けることもできます。治療を始めたら数ヶ月後に唾液検査を受けて、除菌がうまくいっているかどうかを確認してもらいましょう。PMTCと同様、予防処置なので健康保険は利きません。
一般に、PMTCはフッ素塗布とセットで数千円、3DSは数万円程度が目安です。とはいえ、かかる費用は歯科医院によって違いますので、必ず事前に確認しましょう。
一壺歯科医院
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