間食のとりすぎも虫歯になりやすくする
2016年6月1日
虫歯の直接の原因は、虫歯菌がつくる酸でした。では、お菓子や砂糖をとらなければ、酸は発生しないのでしょうか。答えはノーです。
私たちの口の中は通常、中性に違い弱酸性なのですが、じつは三度の食事のたびにPHは下がります。砂糖を含むお菓子を食べなくても、ごはんやパンなど炭水化物をとると、唾液で分解されて糖になります、それらを虫歯菌が利用することで酸が発生し、口の中は酸性に傾くのです。
歯からミネラル分が溶け出すいわゆる「脱灰(だっかい)」が始まるのは、PHが5.5を下回ったときです。しかし唾液には、酸性に傾いた口の中を中性に戻す「緩衝能(かんしょうのう)」という力があります。それによって、唾液中に含まれるカルシウムやリンが溶け出した部分に取り込まれて、エナメル質が修復される「再石灰化」が起こります。私たちの口の中では、つねにこの脱灰と再石灰化が繰り返されています。
ところが、だらだらと間食をとったり、口にいつも食べ物が入っている状況では、口の中はつねに酸性に傾いたままです。再石灰化が起こる余地がなくなり、やがて虫歯が発生します。
虫歯予防のためには、食事と食事の時間をあけることが第一です。さらに、食べ物をよくかむなどして唾液を増やす工夫をすることも大切なのです。
一壺歯科医院
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