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2013年10月25日

根管の枝を側枝といい、樹の枝を想像していただくといいかと思います。
根管の側枝も樹の枝のように曲がっているもの、細いものと複雑な形をしています。

根管治療の目的は、根管内に入った細菌感染を取り除くことですが、このような側枝があると、その中に細菌が残ってしまう可能性が高くなり、成功率が低下してしまいます。

根管は非常に複雑な形をしているので、多くの歯に側枝があると思いますが、側枝があるからといって必ず問題となるわけではありません。化学的機械的根管形成を十分に行い、細菌の数を減らし、緊密に根管充填をすれば大丈夫です。

根管治療のトレーニング中に側枝の存在が確認できた歯根をごらんください。
(矢印の先が側枝です)
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顕微鏡(マイクロスコープ)により見つけることは可能かもしれませんが、かなり難しそうですね。

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2013年10月23日

根管内を無菌化するために貼薬をします。以前は強い消毒・殺菌作用のある薬剤が使用されていましたが、組織刺激性や発ガン性などの為害作用の懸念があるため、現在では水酸化カルシウムが用いられています。
水酸化カルシウムは強アルカリ性(ph12.5)のため殺菌作用を発揮しますが、生体刺激性が少なく、作用が長時間持続する事や発ガン性がないことを特徴としています。

根管を化学的・機械的に清掃することで50〜70%程度の感染根管で無菌化が得られますが、その後、水酸化カルシウムを1週間以上貼薬することで90〜100%の無菌化が得られたとの報告がされるなど、多くのエビデンスに支えられた水酸化カルシウムは根管貼薬剤として推奨されています。

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2013年10月22日

根管形成に使用される手用ファイルやエンジン用のNiTiロータリーファイルでは根管の面積の35%以上が切削されずに残ってしまうとの報告があります。

この取り残した所をきれいにするために次亜塩素酸ナトリウムが用いられます。
次亜塩素酸ナトリウムは有機質を溶かす作用があるため、これを利用して切削できなかった感染源を溶解して取り除きます。

しかし、次亜塩素酸ナトリウムは無機質には作用しないため、EDTAという薬剤も併用して根管内の細菌の数を減らし根管充填できる環境を整えます。

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2013年10月19日

根管は複雑な形態をしているため機械的形成だけでは根管内の細菌数を大幅に減少させることはできません。そのため、化学的清掃で補完することで50~70%程度の感染根管が細菌の培養検査で陰性になると報告されています。

機械的根管形成にはニッケルチタン(NiTi)合金のロータリーファイルを使用し、化学的清掃には次亜塩素酸ナトリウムNaCLOによる洗浄を主に行い、EDTAとの交互洗浄も行います。また、次亜塩素酸ナトリウムの作用を増強するために超音波振動を併用したりしています。

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2013年10月11日

樋状根とは、私たちモンゴロイドの下顎第2、第3大臼歯に高い頻度でみられ、根管の水平断面がC字型をした根のことをいいます。 樋状根とかCシェイプとか言ったりします。

臨床例をご覧ください。

右下第2大臼歯がここ半年の間ウズクということで来院されました。
術前のレントゲン写真です。
根管内に4本のガッタパーチャが見え、歯根の遠心に骨の透過像がみられます。
歯根が円錐形でしたので樋状根が疑えます。
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近心根、遠心根が頬側でつながっていて、やはり樋状根でした。
根管内を十分に清掃、消毒をしてガッタパーチャを緊密に充填したらガッタパーチャがアルファベットのC字の様になりました。
{002745-20130921[00](0)}C.JPG


レントゲン写真です。広範囲にガッタパーチャで充填されています。(チョッと見にくいですが)
{002745-20130921[01](0)}C.JPG

治癒に向かわれるといいですね。

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2013年10月10日

補綴物が脱落しないために

食事中にはずれた補綴物を咬んでしまってイヤな経験をされた方は多いのではないでしょうか。 このような事は避けなければせん。

補綴物が脱落しないためには形成がとても重要となりますが、それは、形成によって作り出される保持形態により補綴物が維持されるためです。

歯は歯軸(歯の縦方向の軸)に対して6°のテーパーで形成され、この歯壁面と補綴物内面との摩擦力によって補綴物は維持されています。そのため、歯が小さい場合は摩擦力も小さくなり補綴物が脱落しやすくなります。

小さな歯でも補綴物が脱落しないようにするには、歯軸の歯壁面にグルーブ(溝)を形成したり、ボックス(溝の幅広タイプ)を形成したりして摩擦力アップに努めます。

このように保持形態を考慮して形成された歯に接着性セメントを用いて補綴物が装着されると脱落を避けやすくなります。

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一壺歯科医院 院長 伊藤茂基

一壺歯科医院
院長 伊藤茂基

【経歴】
1979年 愛知学院大学歯学部卒業
東京自由が丘の歯科医院を経て、沖縄の無歯科医村(東村)診療所勤務。
1986年 名古屋市中区にて開業

【所属学会ほか】
日本歯周病学会会員
日本接着歯学会会員
日本歯内療法学会会員
中区歯科医師会

JCPG(日本臨床歯周療法集談会)会員
JIADSクラブ会員

藤本順平先生 補綴・咬合コース
阿部晴彦先生 総義歯コース
JIADS ぺリオコース
   再生療法コース
   3iインプラントコース
Dr. Rudolf Slavicek オーストラリア咬合学セミナー
Dr. Jan Lindhe ぺリオコース
エムドゲイン ゲル講習会
岡本浩先生
   ぺリオコース
   ぺリオ.アドバンスコース
カリオロジーコース
東京医科歯科大学 ブローネマルクインプラント講習会
石井歯内療法研修会セミナー
石井歯内療法研修会ハンズオン
第9回世界歯内療法会議
フッ素セミナー(東京歯科大学 衛生学講座教授 眞木吉信先生)

※記載の症例の治療費用に関してはホームページの料金表をご覧ください。 ※記載の症例はあくまでも患者様固有の症例ですので、実際には患者様によって治療期間や、治療法など個人差がございます。

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http://www.icco-d.com/

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