側枝について
2013年10月25日
根管の枝を側枝といい、樹の枝を想像していただくといいかと思います。
根管の側枝も樹の枝のように曲がっているもの、細いものと複雑な形をしています。
根管治療の目的は、根管内に入った細菌感染を取り除くことですが、このような側枝があると、その中に細菌が残ってしまう可能性が高くなり、成功率が低下してしまいます。
根管は非常に複雑な形をしているので、多くの歯に側枝があると思いますが、側枝があるからといって必ず問題となるわけではありません。化学的機械的根管形成を十分に行い、細菌の数を減らし、緊密に根管充填をすれば大丈夫です。
根管治療のトレーニング中に側枝の存在が確認できた歯根をごらんください。
(矢印の先が側枝です)
顕微鏡(マイクロスコープ)により見つけることは可能かもしれませんが、かなり難しそうですね。
名古屋 中区 栄 一壺歯科医院