根面カリエス
2013年6月24日
補綴や修復処置後のメンテナンスに於いて問題となることに根面カリエス(歯根面う蝕)があります。根面カリエスはその発生場所から修復処置に際して防湿処置や、象牙質への接着処理が十分に行いにくく、充填処置を行っても予後が不良となりがちで歯の保存を大きく左右してしまいます。
このような根面カリエスにならないようにするには、予防が最も重要で、その
予防法としては、各個人で行う口腔ケア(ブラッシング)、生活(シュガーコントロール食)などの改善も考えられますが、現在、最も効果が確実に現れる方法としてフッ化物の応用があります。
フッ化物の応用には全身的応用法と局所的応用法があり、全身応用法としては欧米で行われている水道水へのフッ化物添加やフッ化物錠剤の服用があります。しかし、これらの方法は国内で実施されていません。
また、局所応用法としては、フッ化物配合歯磨剤やフッ化物洗口剤、リン酸酸性フッ化ナトリウム(APF)ゲル、フッ化物バーニッシュなどがあり、市販されているものもあります。
成人や老年者に多い根面カリエスを予防して歯を守るために生涯にわたりフッ化物を応用することが望まれ、ライフステージに応じたフッ化物の選択が重要となります。
名古屋 中区 栄 一壺歯科医院