根管治療時の感染防止対策
2020年5月4日
歯内療法の目的は”根尖性歯周炎の予防と治療”ですが、そのためには無菌的処置が最も重要となります。
無菌的処置のために注意しなければならないものに唾液があります。
唾液は1ml中に250~300種類の細菌を7 ~8億も含んでいるため、根管治療時に根管内に唾液が入ってしまうと感染が生じてしまいます。
それを防止するために、ラバーダム防湿を行い患歯から唾液を隔離します。
ラバーダム防湿を行っても歯とラバーシートの間には小さな隙間があり、治療中に唾液が滲み出てくることがあるため、オラシールというシーリング材を用いて防止します。
オラシールにより唾液の侵入を防ぐとともに、根管内を消毒する薬剤の誤飲を防止することもできて安心して治療することができます。
ラバーダム防湿に使用するラバーシートはディスポーザブルで使い回す事はありません。
さらに治療に入る前に歯を過酸化水素で、またラバーシートをヨードで消毒して治療環境を整えます。
治療時にはラバーシートがヨードで茶色くよごれたように見えます。
名古屋 中区 栄 一壺歯科医院