歯牙形成ついて
2013年2月25日
補綴治療のステップに歯牙形成があり、ヒューンと音をたてながら歯を削っています。
“俺の口の中でジェット機を飛ばすな!”って言われた事がありますがまさにその通りですね。
どんな形に歯を削っているかというと茶筒のように形成しています。
茶筒を歯、蓋を補綴物と思って頂くといいかと思います。
茶筒と蓋は平行になっているため、簡単に蓋が取れる事がありません。
歯が平行に形成できればいいのですが、口腔内ではフリーハンドで形成しなければならないために6°の傾斜をつけて形成します。富士山のように台形に形成するのは簡単なのですが補綴物が外れやすくなってしまいます。
また、歯を削る量は補綴物を製作するのに必要な量だけにするため、削った量を測りながら形成します。
最初はザックリと形成し、次に削り足りない所がないか測りながら形成を修正、最後に形成面を研磨し茶筒の表面のように滑沢に仕上げます。
形成面が滑沢に仕上げられるとマージンはスムースで滑らかに仕上がり、精度の高い補綴物を製作する事が可能となります。
大変長い時間をかかって形成しますので、すごく歯を削られている様に思われるかもしれませんがそうではありません。このように出来る限り歯を削らないように慎重に形成しているので時間がかかってしまうのです。
歯牙形成した歯