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根管治療後の痛みについて ~ 不適切な薬による痛み ~

2014年11月24日

前回までのブログで、根管治療後の痛み・違和感の原因として
1、不適切な根管治療によって起こる痛み
2、急性の歯髄炎による痛み
3、急性根尖性歯周炎による痛み
4、歯根破折による痛み
をご紹介させて頂きましたので、今回は
5、不適切な薬による痛み
についてご紹介させて頂きます。
根管治療において最も大切なことは、根の中にある細菌をしっかりと除去することです。
そのため、薬による殺菌を併用して行うケースが多くあります。
例えば根管治療では、1回目の治療から次の治療までの期間、歯の中に細菌を殺す薬を入れて菌の数を減らすという処置を行いますが、これは完全に根管内が無菌状態になるまで繰り返しますので、
“根管治療は何回も通院しなくてはいけない”
“毎回、同じことばかりやってる”
という印象を受けてしまう方も多いようです。
この、歯の中に薬を入れて細菌を減らすことを貼薬(ちょうやく)といいますが、このに使われる根管貼薬材には、実は様々な種類があります。
系統で分けると、
1、ホルマリン系
2、フェノール系
3、ヨウ素系
4、抗生剤系
5、水酸化カルシュウム系
と言った分類が出来ますが、中でも日本で市場の多く使用されているのが、1、ホルマリン系に分類される”FC(ホルムクレゾール)“という薬剤で、日本の約90%の歯科医院で使用されています。
FC(ホルムクレゾール)のメリットとしては
・高い抗菌作用、浸透性がある
・技術的に簡単である
・安価である
と言ったものが挙げられますが、逆にデメリットとしては
・細胞毒性がある
・刺激が強く、根尖から押し出した際に痛みを生じる
・薬理的効果時間が短い
・アレルギー反応を示すときがある
・においが臭い
・発がん性がある
と言ったものが挙げられます。
根管治療において、感染コントロールがうまく行かず、このような刺激の強い薬を繰り返し使う事で、アレルギー反応を引き起したり痛みを生じさせたりする事があるのです。
現在世界では、上記のFCはほとんど使われておらず、5、水酸化カルシュウムが主流になっています。
水酸化カルシュウムのメリットとしては
・毒性が低く、刺激も少ない、
・強アルカリ性で、高い水溶性がある
・抗菌作用がある
・根管内の膿をだし、出血を抑える
と言ったものが挙げられますが、逆にデメリットとしては
・接している部分にのみしか作用しない
・難治性の原因菌である、E.feacalisやカンジダなどには効かない
・コストが高い
・扱いに難しく技術力を要する
といった事が挙げられます。
根管貼薬材には他にもさまざまな特性を持った薬があり、それぞれメリットデメリットがございます。
患者様の負担を少なくするためには、薬の優劣というのももちろんですが、薬のメリットデメリットをしっかりと把握したうえで使い分けることが大切だと思います。
治療について不明な事、不安な事があれば、担当の医師にご質問されてみてはいかがでしょうか?
当院では、痛みや臭いの観点から、FC(ホルムクレゾール)は使用しておりません。
また、根管治療の失敗・トラブル等ご不安な事がございましたらお気軽にご相談ください。
http://www.icco-d.com/0515konkanchiryou/

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