根管治療後の痛みについて ~ 急性根尖性歯周炎による痛み ~
2014年11月19日
前回までのブログで、根管治療後の痛み・違和感の原因として
1、不適切な根管治療によって起こる痛み
2、急性の歯髄炎による痛み
をご紹介させて頂きましたので、今回は
3、急性根尖性歯周炎による痛み
についてご紹介させて頂きます。
“根尖性歯周炎”とは歯の歯根の先端付近にできる病気の総称で、歯根に膿がたまる歯根嚢胞などもこれに当たります。
急性根尖性歯周炎の症状には
・治療した歯の根っこの部分の歯茎を押すと痛い
・歯が浮いた感じがする
・噛んだり、歯を叩いたりすると痛い
と言ったものがあり、歯そのものではなく、その根元の歯槽骨の部分が痛むのが特徴です。
また、根尖性歯周炎を引き起す原因としては主に以下の3つに分けられます。
a、物理的刺激
歯や顎の骨、歯ぐきなどに問題を起こす噛み合わせ(外傷性咬合)や
根管治療時の治療器具の突出し等による物理刺激が、
根尖孔を経て根尖周囲組織に波及して引き起こされるもの。
b、化学的刺激
歯髄失活剤(神経を殺す薬)や根管充填剤などと言った、
歯科治療時に使用する薬剤によって引き起こされるもの
c、細菌性刺激
細菌や毒素の感染により引き起こされるもの。
具体的には
・虫歯が進行して、炎症が歯の根の尖端、さらには歯槽骨まで達してしまった場合
・根管治療済みの歯が再感染し、骨にまで炎症が波及してしまった場合
と言ったもものがあります。
上記のうち、”a、物理的刺激”、”b、化学的刺激”に関しては、一過性ものであるため、一定期間が過ぎると痛みが治まってきますが、”c、細菌性刺激”の場合、自然治癒はしませんので、再度治療が必要になります。
治療後、何日も違和感や痛みが続く場合は、担当の先生に相談してみましょう。
当院では、マイクロスコープを使用した精密な根管治療を行っております。
根管治療の失敗・トラブル等ご不安な事がございましたらお気軽にご相談ください。
http://www.icco-d.com/0515konkanchiryou/