根管治療後の痛みについて ~ 歯根破折による痛み ~
2014年11月22日
前回までのブログで、根管治療後の痛み・違和感の原因として
1、不適切な根管治療によって起こる痛み
2、急性の歯髄炎による痛み
3、急性根尖性歯周炎による痛み
をご紹介させて頂きましたので、今回は
4、歯根破折による痛み
についてご紹介させて頂きます。
“歯根破折“については前回このブログでご紹介したことがございますが、簡単に言うと、歯の根の部分にヒビが入り、割れてしまった状態を言います。
根の先に膿が溜まり根管治療が必要になってしまう事は多々あることで、その歯の根の先に膿がたまることになってしまった原因もさまざまです。
歯根破折もその原因の一つで、目で見てはっきりと割れているもが解るものもあれば、初期のものではマイクロスコープで見てやっとわかるような小さなヒビの状態のものもあります。
この、初期の段階の歯根破折は、肉眼ではほぼ見つけることが不可能で、マイクロスコープを使ったとしても見落としてしまう事もあるほどの小さなものですので、そのヒビに気づかずに根管治療を終了してしまうケースも多々あります。
歯根破折は自然に治るという事はありません。
そこで見落とされてしまったヒビは、時間の経過とともに大きく広がっていき、細菌感染に繋がってしまうことになります。
初期の歯根破折の場合、症状としては”噛んだら痛い””叩いたら痛い”というものだけで、”何もしなくても痛い””しみる”と言った症状はありません。
治療後すぐに痛み出すという事はなく、時間の経過ともに感染が進み、
・治療した歯が急に痛み出した
・咬むと痛い
・違和感がある
と言った症状となって現れます。
歯根破折の場合、多くは抜歯になってしまいますが、初期の段階で発見できると歯を残せる可能性も出てきますので、上記のような症状が出ましたら、早めに信頼できる歯科医師にご相談されて下さい。
当院では、マイクロスコープを使用した精密な根管治療を行っております。
根管治療の失敗・トラブル等ご不安な事がございましたらお気軽にご相談ください。
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