歯科医院を変わりたいのですが、いいですか?
2014年9月13日
他院で半年程前に右上側切歯を抜歯して、右上中切歯、側切歯の仮歯を入れてもらったのですが、昨日から腫れて痛みが出てきたので診てもれえませんか?ということで当院の患者さんのご紹介で来院されました。
初診時のスライドです。
大変お忙しい方で、今まで、時間が取れず、なかなか思うように治療ができなかったとのことでした。
この時点で仮歯はすでに取れており、外れる度に自分ではめて使っているそうです。
大変、ご不自由でお気の毒に思います。
仮歯の中は仮歯が外れていたため、むし歯になっていました。
また、歯肉は赤く腫れ、指で押すと膿が出るような状態です。
遠方から来られるために来院される時は、1日とか半日の時間をお取りして集中的に治療することにしました。
まず、仮歯を作り替え、日常生活に問題が生じないようにします。
前歯部の保存が不可能な歯を抜歯したのですが、歯周病(歯槽膿漏)により歯槽骨(歯を支える骨)がかなりなくなっています。このままだと抜歯した後、歯肉が大きく窪んでしまい審美的に問題となります。
これを出来るだけ防ぐために抜歯した後、抜歯窩(抜歯したあとに残る穴)に骨移植材を入れ、歯槽骨の保存に努めました。
抜歯したところが治るまでの期間を利用して、根管治療が必要な歯を治療しました。
ご本人にはできるだけブラッシングを頑張って頂き、なんとか補綴物を製作することができる環境が整いました。
右上第一小臼歯から左上第一小臼歯までの8歯からなるブリッジをセットしました。
左右で歯の長さが異なっていますが、歯が長くなっている部分は唇に覆い隠されるため日常生活で問題になることはありません。
また、歯茎に窪みが出来ていないので、食べ物が停滞したり審美的に問題となるようなことはありません。
これで講演など人前でお話になる時に、口もとを気にせずご活躍されることと思います。
名古屋 中区 栄 一壺歯科医院