咬合調整
2013年3月5日
補綴物を製作して歯に装着する際に、高い部分や歯ぎしりをした際に当たるところを調整し、口腔内で障害とならないように歯の咬み合わせを調整します。
咬合調整に使うのは、ドイツ HANEL社製の12μのフォイル 赤と青を使用し、青でカチカチ咬んだ時と、赤で歯ぎしりした時の状態をみています。
補綴物は歯科技工士が精密に製作していますが、咬合調整が必要となります。
補綴物が少し高く感じてもすぐに慣れると思われるかもしれませんが、咬んでいるうちに歯が痛くなってしまうので咬合調整をして違和感のない状態にします。
歯や補綴物は咬んでいるうちに擦り減ってきます。全体が均等に擦り減れば良いのですがそうはならず、咬んでいる所や、擦り合わさっている所だけ減ってきます。そのため、歯に障害となるような咬み合わせになってしまうため、咬み合わせのチェックをして障害となる場所を調整し、咬み合わせが安定した状態にする必要があります。
咬み合わせが悪いと歯周病や顎関節症になってしまうこともあります。
定期的に咬み合わせをチェックすることをおすすめします。
上の写真の7年後です。ほぼ、同じところに青と赤のフォイルでマーキングされましたが、
歯ぎしりの時にあたっているところがないため、赤は見えません。