2016年5月6日
いろんなトラブルを起こすことで知られる親知らず。あまりいいイメージはないのではないでしょうか。ところでこの親知らず、すべての人に生えるものなのでしょうか?実は親知らずが上下4本揃っている成人は、日本においては約半分くらいだと言われています。
残りの半分は、骨の中に埋まっていたり、またはもともとない場合もあります。しかし古代においては、親知らずはほとんどの人に生えていたと考えられています。古代は現代の調理されたやわらかい食事とは違い、火の通っていない硬いものを食べていていたため、歯の咬む面はもちろん、歯と歯の境目の部分もすり減っていたそうです。そのため、親知らずが十分に生えるスペースが確保され、きちんと生えて「咬む」という機能をしていたと考えられています。
それに対し、現代は硬いものをそれほど食べる機会がないために、きちんとしたスペースが確保されず、親知らずが生えることができなかったり、また退化現象により親知らず自体がない、という人が増えてきているようです。近年は親知らずだけでなく、他の歯でも永久歯の本数が足りない人が増えてきているのだそうです。これも現代人の生活様式が変わったことによる退化現象なのかどうか・・というのはまだわかっていませんが、その可能性もあるのかもしれませんね。
一壺歯科医院
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2016年5月4日
皆さんは歯茎のマッサージをご存知ですか?ガム(GUM)マッサージとも呼ばれ、歯茎の健康に良いばかりか、免疫力アップ、リラックス効果、アンチエイジング効果もあるということで、最近注目が集まってきています。
これは血液やリンパ液の流れが良くなったり、唾液腺が刺激されたり、歯茎の表面にあるツボが刺激されることにより起こるとされています。
具体的な歯茎のマッサージの効果としては
1.虫歯、歯周病、口臭予防になる
マッサージにより歯茎の新陳代謝がよくなるのと、唾液腺が刺激されることで唾液が増えることによります。
2.免疫力が高まる
ツボが刺激されることによります。
3.リラックスする
ツボ押しやマッサージの心地よさがリラックス効果を生み出します。
4.アンチエイジング
血流やリンパの流れが良くなることによります。
■歯ぐきのマッサージ方法
1.手を洗い、歯磨きを済ませます。
2.人差し指の腹で、歯と歯ぐきの境目、そして歯ぐき全体をゆっくりとなでます。
3.同様に人差し指の腹で、すべての歯と歯ぐきの境目を小刻みにこすります。
このように、自宅で簡単に行うことができ、同時にいろいろな嬉しい効果が得られます。皆さんもためしてみてはいかがでしょうか。
一壺歯科医院
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2016年5月2日
歯磨きの後に洗口剤を使用するとスッキリ爽快感があるので日常的に使っている人もいることでしょう。しかし、数ある洗口剤の中にはピリピリとした強い刺激があるものもあります。
このピリピリとした刺激の原因はエタノールです。このエタノール、実は曲者で、口の中を乾燥させてしまう作用があるのです。ピリピリとした刺激があたかも殺菌成分があるかのように感じてしまいがちですが、じつはそうではありません。このエタノールはなぜ含まれているのかというと、洗口剤に含まれている色々な成分をうまく混ぜ合わせるための目的です。
20秒くらいうがいをすると効果的とされていますが、終わった後は口の内側がなんだか乾燥した感覚がします。これはエタノールの含有量が多いほどそのような傾向があり、エタノールが口の中の水分を減少させてしまうからなのです。
口の中の水分が減少すると、細菌は繁殖しやすい状態になります。そのため、逆に口臭が発生しやすくなるとも言われています。口臭予防のために使っているつもりが、口臭が増えてしまうことになってしまっては元も子もありませんよね。
そのため、できれば洗口剤はアルコールが含まれていない、または少ないものを使うと良いでしょう。
毎日使うお口のケア用品、自分がどのようなものを使っているのかをよく知り、本当に体にとって大丈夫かどうかを吟味することも大切です。
一壺歯科医院
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