親知らずは必ず生えるのか
2016年5月6日
いろんなトラブルを起こすことで知られる親知らず。あまりいいイメージはないのではないでしょうか。ところでこの親知らず、すべての人に生えるものなのでしょうか?実は親知らずが上下4本揃っている成人は、日本においては約半分くらいだと言われています。
残りの半分は、骨の中に埋まっていたり、またはもともとない場合もあります。しかし古代においては、親知らずはほとんどの人に生えていたと考えられています。古代は現代の調理されたやわらかい食事とは違い、火の通っていない硬いものを食べていていたため、歯の咬む面はもちろん、歯と歯の境目の部分もすり減っていたそうです。そのため、親知らずが十分に生えるスペースが確保され、きちんと生えて「咬む」という機能をしていたと考えられています。
それに対し、現代は硬いものをそれほど食べる機会がないために、きちんとしたスペースが確保されず、親知らずが生えることができなかったり、また退化現象により親知らず自体がない、という人が増えてきているようです。近年は親知らずだけでなく、他の歯でも永久歯の本数が足りない人が増えてきているのだそうです。これも現代人の生活様式が変わったことによる退化現象なのかどうか・・というのはまだわかっていませんが、その可能性もあるのかもしれませんね。
一壺歯科医院
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