2016年2月5日
アデノイドという言葉をお聞きになったことがあるでしょうか?これはリンパ組織の塊で鼻腔の奥のつきあたり、喉に移行する部分にあります。このアデノイドは外部から入ってきた細菌を捕獲し、奥に入れないようにする働きがあります。
このように、細菌から体を守る働きをするアデノイドですが、ときに体に悪影響を及ぼす場合があります。アデノイドは2、3歳頃から大きくなり始めて6歳くらいに最大の大きさとなり、その後はだんだんと小さくなって思春期頃にはほとんど目立たなくなります。このアデノイドは感染症などで大きく肥大してしまうことがあり(原因不明の場合もあります)、それが原因で睡眠時無呼
吸症候群を引き起こしたり、鼻呼吸ができなくなったり、中耳炎や副鼻腔炎を頻繁に起こす場合があります。そしてこれを放置していると体の成長に影響が出たり、顔が変形(アデノイド顔貌)してしまう原因にもなります。
もしもお子さんにこれらの兆候が見られる場合には、アデノイド肥大が疑われますので、一度耳鼻科で診てもらうことをお勧めします。症状によってはアデノイド切除術を行った方が良い場合があります。多くの場合3歳から6歳くらいの年齢で行われることが多いようですが、この手術を行うことによりその後の発育への悪影響を防ぐことが可能です。
次回はアデノイド顔貌について詳しく解説していきます。
一壺歯科医院
http://www.icco-d.com/
2016年2月3日
歯石取りが苦手という人も少なくないのではないでしょうか。歯石を取らないといけないのは分かってるけど、機械でキーンとやられると痛むからどうしても歯医者から足が遠のいてしまう・・。という人は結構いるようです。しかし歯石が溜まったままでは、歯周病が悪化してしまいます。そこで今回はどうやったら歯石取りを痛みなく行えるか、ということについてお話しします。
まず歯石取りで痛みを感じる原因を知ることが大事です。痛む原因は大まかに2つあります。まずは歯が知覚過敏を起こしていて痛む場合、そして歯茎が炎症をおこして痛む場合です。この二つのことをなるべく起こさないようにすれば良いわけです。
そのためには次のことに注意してみると良いでしょう。
1.歯茎の炎症を抑えておく
歯茎の炎症があると、少し触るだけでも痛みを感じます。歯石を取る前には念入りにブラッシングをし、歯茎の炎症を起こさないようにしておくと良いでしょう。
2.歯石を溜め込まずにこまめに取る
歯石が溜まって硬くなると歯石除去に時間がかかり、痛みを感じる時間が長くなります。歯石のたまりやすさにもよりますが、3ヶ月~6ヶ月くらいの感覚でこまめに歯石を取ると良いでしょう。
3.辛い時は麻酔をしてもらう
どうしても知覚過敏がひどかったりで辛い場合には麻酔をしてもらいましょう。
どの病気にも言えることですが、症状が軽いうちに治療をすることでなるべく辛い思いをしないようにできます。そのためにも歯石が硬くなる前にに取る、ということをお勧めします。
一壺歯科医院
http://www.icco-d.com/0520periodontitis/
2016年2月1日
前回は歯茎が下がる原因についてお話ししましたが今回は歯茎が下がってしまった場合の対処法についてお話しします。一度下がってしまった歯茎は自力で戻すことはできません。しかし、それ以上悪化を防ぐことは可能です。もしも歯茎が下がってきたと感じたらまず次のことを試してみましょう。
・歯ブラシの硬さに気をつける
歯ブラシの毛が硬いものを使っていると、歯茎を傷めやすいため、やわらかめか普通の硬さの歯ブラシを選ぶようにしまよう。
・ブラッシング圧を弱くする
一生懸命磨いているとついつい力が入りがちです。力を入れすぎないように磨いてみましょう。
・歯ぎしりがある場合にはナイトガードをつけてみる
夜間に歯ぎしりをしている人はナイトガード(マウスピース)をつけることで歯や歯の周囲組織へのダメージを減らすことができます。歯科医院で作ってもらえますので相談してみましょう。
歯茎が大幅に下がってしまって、見た目が気になる場合には歯茎を他の部分から移植する方法(遊離歯肉移植術)で解決できます。また、歯茎だけでなく骨などの歯周組織の再生をする外科手術(GTR法やエムドゲイン法など)もあります。興味のある方はぜひご相談ください。
一壺歯科医院
http://www.icco-d.com/0520periodontitis/