アデノイド肥大とは
2016年2月5日
アデノイドという言葉をお聞きになったことがあるでしょうか?これはリンパ組織の塊で鼻腔の奥のつきあたり、喉に移行する部分にあります。このアデノイドは外部から入ってきた細菌を捕獲し、奥に入れないようにする働きがあります。
このように、細菌から体を守る働きをするアデノイドですが、ときに体に悪影響を及ぼす場合があります。アデノイドは2、3歳頃から大きくなり始めて6歳くらいに最大の大きさとなり、その後はだんだんと小さくなって思春期頃にはほとんど目立たなくなります。このアデノイドは感染症などで大きく肥大してしまうことがあり(原因不明の場合もあります)、それが原因で睡眠時無呼
吸症候群を引き起こしたり、鼻呼吸ができなくなったり、中耳炎や副鼻腔炎を頻繁に起こす場合があります。そしてこれを放置していると体の成長に影響が出たり、顔が変形(アデノイド顔貌)してしまう原因にもなります。
もしもお子さんにこれらの兆候が見られる場合には、アデノイド肥大が疑われますので、一度耳鼻科で診てもらうことをお勧めします。症状によってはアデノイド切除術を行った方が良い場合があります。多くの場合3歳から6歳くらいの年齢で行われることが多いようですが、この手術を行うことによりその後の発育への悪影響を防ぐことが可能です。
次回はアデノイド顔貌について詳しく解説していきます。
一壺歯科医院
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