アデノイド顔貌とは
2016年2月8日
前回はアデノイド肥大についてお話ししました。今回はアデノイド肥大によって引き起こされる特徴的な顔つき「アデノイド顔貌」について解説していきます。
アデノイドが大きすぎると、鼻から空気が通りにくくなるため、口でしか呼吸ができず、口をポカンとあけたしまりのない顔つきになります。これをアデノイド顔貌といいます。
そしてこの状態が長期間にわたって続くと、口で呼吸をしやすいように体が発育してしまい、成長に伴い骨格まで変わってきます。日本では最近、アデノイド顔貌の子供が増えてきているそうです。
アデノイド顔貌の特徴は次の通りです。
・顔が長い
・口がいつも開いている
・下の顎が引っ込んでいる
・上顎が出て、前歯が出ている
・唇を閉めにくく、無理に閉めるとあごに梅干しのシワができる
・唇がめくれ上がり厚ぼったくなっており、乾燥している
・上下の前歯がかみ合っていないか、噛み合わせが浅い
・鼻は小さく、鼻の穴も狭い
・鼻の下が長い
成長期になるべく早めに口呼吸に気づき、鼻呼吸に戻してあげることでその後の不正咬合やあごの変形を防ぐことが可能です。大人になってから気づいた場合、あごの手術や歯列矯正をしなければ治すことができなくなります。
お子さんが口呼吸をしている、いつも口を開けてボーッとしている、いびきをかく、という場合にはぜひ一度耳鼻科で診てもらいましょう。
一壺歯科医院
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