根管治療の工程
2020年2月9日
根管治療は歯の根(根管)に感染した細菌を除去する治療ですが、その工程は大きく「抜髄(ばつずい)」「根治(こんち)」「根充(こんじゅう)」の3つに分かれます。
それぞれ少し詳しく説明しましょう。
・抜髄
歯の根の中にある歯髄(神経や血管など)を抜いてしまう処置です。
歯髄を抜けば痛みはおさまりますが、根管内に細菌が残っていては虫歯は進行しますので、これだけでは終わりません。根管内の細菌を除去しなければいけません。
・根治
根管内に残った細菌や冒された歯を取り除く処置です。
針の先の部分がヤスリのようになっているファイルと呼ばれる器具を使って、細い根管を広げるように削っていいます。
根治は根幹の数だけ行いますので、奥歯などで細かく分岐している場合はとても時間のかかる作業です。
この分岐がどうなっているのは事前にレントゲンで調べてご説明しますが、目で見て初めて見つけられる枝もありますので、一筋縄ではいかない治療です。
・根充
根治で細菌を除去した根管に細菌が再度感染しないよう、根充材を詰めて埋めてしまいます。
根管ごとに深さを測り、少しずつきっちりと詰めていきますので、この処置も時間がかかることが多いです。
ここで細菌が入り込んでは意味がありませんので、滅菌体制を整えて根充することが重要です。
以上が根管治療の3つの工程です。
それぞれに時間がかかり、患者様にもご負担がかかりますが、歯科医の精一杯の集中力がいる処置ですので、ご協力ください。
根管治療についてご不安なことがございましたら、お気軽にご相談ください。
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