根管治療の種類
2020年1月7日
根管治療は、歯の根にまで細菌が感染した場合に行われる治療のことで、多くの歯科医院で実施されています。
ただ、根幹治療は、厳密には以下の4つの種類があり、すべての歯科医でこれらすべての治療を行えるわけではありません。
・抜髄
歯の中にある神経や血管などの組織である「歯髄」にまで虫歯や歯周病が進行してしまった場合に、歯髄を除去してこれ以上の進行を防ぐのが「抜髄」です。
一般的に「神経を抜く(とる)」と言われる治療で、一般的な歯科医でも実施されている根幹治療のほとんどはこの治療になるでしょう。
・感染根管治療
歯の根の奥にたまった膿の塊を除去して根管内を殺菌消毒する治療です。
すでに歯髄への感染からしばらく経過して、感染が歯の根の奥にまで進んでしまった場合に行います。
神経が死んでしまっている状態ですので、この段階では痛みがなく気が付かずに放置され、次の段階へ進んでしまっていることも少なくありません。
・外科的歯内療法(根幹治療)
細菌感染が歯を支えている骨(歯槽骨)にまで広がった場合に行う治療です。
歯の中からではなく歯茎を切り開いて外からアプローチし、感染した歯槽骨や歯の根の先端を切り取ってしまいます。
切開することになりますでの、外科的手術ができる歯科医でなければ実施できないでしょう。
・再根管治療
一度根幹治療を行ったにもかかわらず再発した場合に行う治療です。
前回の根管治療で密閉が甘かっただけの場合もありますが、感染した患部を除去しきれなかったこともあり、その場合は根幹が細く入り組んでいるなどして難しい治療となることが少なくありません。
そのため、再根管治療は根幹治療専門医でなければ実施できず、一般歯科では「抜歯」をすすめられることが多いでしょう。
症状や目的によって、これらのどの治療を実施するかは異なります。
もし抜歯と言われても、他の歯科医で対応できることもありますので、諦めないでください。
根管治療について少しでもご不安なことがございましたら、お気軽にご相談ください。
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