子供でも歯周病になるの?
2019年1月27日
子供の場合、歯周病が進行して、歯が抜けるような心配は入りませんが、「歯肉炎」に注意が必要です。
子供の「歯肉炎」は、将来永久歯列になった時に、「歯周炎」に移行する可能性があります。
「歯肉炎」は炎症が歯ぐきに限局しているものであるのに対し、「歯周炎」は歯を支える骨(歯槽骨)や歯根膜にまで炎症が波及したものです。
「歯肉炎」は、歯ぐきの縁が赤く腫れ、歯ブラシなどで刺激を与えると出血が起こります。痛みなどの自覚症状はありません。
それが「歯周炎」に移行すると、周囲の歯槽骨は徐々に破壊され、最終的に歯は抜け落ちてしまいます。
「歯周病」というと、大人の病気だというイメージがあると思いますが、子供の「歯肉炎」を放置すると、10代20代の若いうちから、歯周炎になってしまう可能性もあるのです。
「歯肉炎」は、子供にとって身近な病気です。
実際、小・中学生の4割が「歯肉炎」に罹患していると言われています。一番の原因は、清掃不良です。
小・中学生になると、仕上げ磨きの習慣がなくなってきて、歯の清掃は本人に委ねることが多いでしょう。
小学生の時期は、永久歯の交換時期にもあたりますので、小学校4年生くらいまでは、子供は嫌がるかもしれませんが、親がお口の中をチェックしてあげるようにしましょう。
永久歯と乳歯が混在している事により、歯並びに凸凹が生じていますので、その部分を中心に仕上げをしてあげるのが良いでしょう。
中学生以降は、歯科医院で定期検診・定期的なクリーニング・ブラッシング指導を受けさせるなどして、本人の口腔衛生意識を高めることも必要です。
当院では、小児歯科診療を行っております。ご不安な事がございましたらお気軽にご相談ください。
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