乳歯の虫歯の特徴
2018年5月5日
子どもの歯科治療には「小児歯科」という分野があります。
子どもは、乳歯から永久歯の生え変わりがある事、また治療を受ける患者様が、まだ精神的に未成熟な子どもである事など、一般の歯科とは違う、特殊な面があります。
乳歯の虫歯も、永久歯の虫歯とは違った特徴があるので、紹介していきましょう。
<乳歯の虫歯の特徴>
・ 歯と歯の間にできやすい
歯と歯の間など、見た目にわかりづらい場所に虫歯ができる事が多いです。虫歯ができても気付くのが遅れてしまう事があります。
・ 乳歯の虫歯は、黒ではなく白〜茶色っぽい色をしている
虫歯というと黒い色のイメージがあると思いますが、進行の早い乳歯の虫歯は、白色〜茶色っぽい色をしている事が多いです。
・ 虫歯になっても痛みがでにくい
子どもは痛みの感覚がまだ未発達なので、虫歯が進行していても、痛みをあまり感じていない事があります。
また、痛みの場所をうまく表現できない事もあります。仕上げみがきの際は、小さな変化を見逃さないよう観察するようにしましょう。
・ 乳歯はエナメル質が薄く虫歯が進行しやすい
乳歯はエナメル質が薄いため、虫歯が進行しやすく、進行するとすぐに神経にまで到達してしまいます。
これらの乳歯の虫歯の特徴は、親御さんに知っておいていただきたいと思います。
乳歯は時期がくれば、抜け落ちて、永久歯に生え変わる歯ですが、虫歯にして良いわけではありません。
乳歯が虫歯になる事で、次に生えてくる永久歯が弱くなる事、歯並びが悪くなる事、発音などの発達に影響が出る事、咀嚼機能の発達に影響が出る事が考えられます。
乳歯を虫歯にしないためには、毎日の丁寧な歯みがきと仕上げみがき、歯科医院の定期検診を行うようにしましょう。
当院では、小児歯科治療を行っております。
お子様の歯の事で、ご不安な事がございましたらお気軽にご相談ください。 http://www.icco-d.com/