歯周ポケットと歯周病
2018年1月27日
歯周ポケットというのは、歯と歯茎の間の隙間にできる溝のことです。
健康な人でも1mmから2mm程度はあるもので、この程度であれば歯周ポケットとは呼びません。(歯肉溝と呼びます)
しかし、歯茎に腫れや炎症が起きると、歯肉溝が深くなってしまいます。これが、歯周ポケットです。
歯茎の腫れや炎症は歯周病によって発症する症状です。
歯周病がひどくなれば、歯周ポケットは深くなっていくため、歯周病の進行度合いを確認するのに、歯周ポケットの深さを調べるのです。
ただし、歯周ポケットがない(溝の深さが1mmから2mm)場合でも、歯周ポケットの深さを調べる時に出血することがあります。
この場合は、歯茎の周りに歯石や歯垢がたまって歯茎が炎症を起こしている歯肉炎になっています。しかし、歯周ポケットがないのであれば、歯科医でクリーニング(歯石を取るなど)して、指導されたとおりの正しい歯磨きをしていれば、症状は改善します。
歯周ポケットが3mm以上ある場合は、歯周病の治療が必要です。
3mmから5mm程度であれば、初期の歯周病です。顎の骨が溶け出していなければ、治療期間もそれほどかかりません。
しかし、歯周ポケットの深さが6mmを超えていたり、顎の骨が溶け出していたりする場合は、腰を据えて治療しなければ、歯を失うかもしれません。
一度、かかりつけの歯科医に相談してみることをおすすめします。