口内環境を整える
2017年12月7日
「口内環境を整える」というと、うがいと歯磨きが思い浮かぶでしょう。
もちろん、この2つはとても重要です。
うがいをすることで、口内に入ってきている雑菌や汚れをきれいに洗い流すことができます。
歯磨きをすれば、歯と歯の間や歯と歯茎の間に挟まった食べかすや、歯周病菌の塊、歯垢を取って、きれいにすることができます。
特に、歯磨きは、毎日正しく行うことで歯周病を予防することができますので、極めて重要です。
しかし、実際に口内環境を整えているのは、うがいでも歯磨きでもありません。
本当に口内環境を整えているのは、唾液です。
食事中、口内では外部から雑菌が大量に入ってきますが、唾液が殺菌消毒して口内をきれいにしてくれるのです。
そのため、じつは食後すぐの口内は非常に清潔な環境になっているのです。
ただし、残念ながら、食べかすが残っていますので、それをえさに細菌が増殖し、どんどん汚れてしまいます。
食後の歯磨きが推奨されるのは、そのためです。(そういった理由ですので、食後の歯磨きは、歯を磨くのではなく、歯と歯の隙間や歯と歯茎の間に挟まっている食べかすを取ることが大事です)
以上のように、口内環境を整えるのに重要なのは、唾液です。そのため、もし口が渇くなどの症状があれば、口内環境はあまり良くない状況になりますので、こまめなうがいや歯磨きをしなければいけません。そうした上で、口が渇く原因を突き止め、改善していきましょう。