虫歯の進行
2017年11月4日
小学生の頃、歯科検診を受けたことがある人は多いと思います。
その時、検診をしている歯科医が、口内を調べながら「右上3番、C1」「左下6番、C2」などと言っているのを不思議に思ったことがある人もいるでしょう。
これは、前半は歯の位置、後半は虫歯の進行状況を表しています。歯の位置は、前歯を1として、奥に行くほど数字が大きくなります。(乳歯の場合は、A、B、Cと表します)
そして、Cの後の数字は大きくなると虫歯がより進行しているということです。
つまり、これらのことを言われた人には、虫歯があるということになりますので、歯科医師での診断と治療を行わなければいけません。
ただ、進行しているといっても、どれだけ進行しているのか、具体的に説明してもらっていない人もいると思いますので、「虫歯の進行状況」の表し方と状況について、説明しましょう。
虫歯の進行状況は、次のように表現されます。
・C1
虫歯の初期段階で、歯の表面のエナメル質に穴が空いているだけです。自覚症状がないのが一般的で、この段階であれば、痛みなく治療できます。
・C2
エナメル質の奥にある象牙質まで浸食されており、熱いものや冷たいものが歯にしみるようになっています。早急に治療を受けることをおすすめします。
・C3
虫歯が神経まで達しており、激しい痛みがあります。この段階になって初めて歯科へ来院される方が多いですが、この段階になると痛みを伴わない治療は困難です。
・C4
虫歯が歯の根まで進行しており、末期的な状況です。一般歯科では、ほとんどの場合歯を抜くことになり、再発の懸念もあります。根幹歯科専門医を受診しましょう。
虫歯は、他の病気以上に、早期発見すれば楽に治ります。Cという指摘を受けたら、すぐに歯科医を受診しましょう。