歯周病はうつるか?
2017年11月1日
歯周病はうつる病気ではありません。
もちろん、親から子供に口内細菌がうつることはありますが、それが「歯周病がうつる」ことにはあたりません。なぜなら、歯周病はというのは、特別な細菌が発症させる病気ではなく、普段から口内に存在している細菌が増えたために起こる病気だからです。
つまり、健康なときには特に何もしない細菌たちが、歯ブラシをしなかったりなどして増殖できる条件が整った結果なのです。
増殖した細菌たちは歯垢(プラーク)を形成し、唾液やうがい程度では洗い流せなくなってしまいますので、その場に長く留まることになります。
そうなると、それらの細菌たちは増殖を続け、細菌が生成する物質によって、歯茎が炎症を起こすのです。
そのため、歯磨きをきちんとしていれば、歯周病になることはありません。プラークさえできなければ、細菌が多少増えたところで唾液が洗い流して殺菌してくれます。
だからこそ、歯周病は感染予防ではなく、ブラッシングによって予防するわけです。
ただし、口内の隅々までブラッシングするのは、簡単ではありません。本人は十分に磨いているつもりでも、どうしても磨き残しができてしまうものです。
そのため、歯科医師や歯科衛生士などに確認してもらい、各人に合ったブラッシングの方法を指導してもらうことをおすすめします。
そのうえで、デンタルフロスや歯間ブラシなども使えば、歯周病は怖くありません。