予防歯科のポイント
2017年9月13日
予防歯科は歯や口内を健康に保つ上で、非常に効果があります。しかし、いくつかのポイントを押さえておかなければ、その効果はあまりありません。
予防歯科をすすめる中で重要なのは、次の2点です。
1. きちんと歯垢を落とす
毎日の歯磨きをきちんと行い、歯垢を落とすことは、予防歯科の基本で、もっとも重要なことと言えます。
歯垢は歯の表面にべったりと付着して、増殖する細菌同士が絡み合った粘着質の塊で、うがいでは落とせません。奥歯や歯と歯の間などにたまりやすく、歯磨きでもきちんと磨かなければ落としにくいでしょう。
1g程度の歯垢に数億もの菌がひしめいていると言われており、もちろんその中には虫歯の原因菌や口臭の原因も含まれています。
まずは、この歯垢を落とすことが重要ですので、歯科衛生士などに指導してもらい、正しいブラッシングを獲得しましょう。
2. 細菌を増やさないこと
丁寧にブラッシングできたとしても、細菌をゼロにすることはできません。
残念ながら、細菌は条件が整えばどんどん増えてしまいますので、その条件を満たさないような対策をして、増やさないようにしなければいけません。
ポイントは、唾液の量です。
唾液には、口の中を洗浄し、殺菌までしてくれる作用があります。そのため、食事の後に増えた細菌も、しばらくすると減ってしまうことが分かっています。
しかし、問題は就寝中です。就寝中は唾液の分泌が減ってしまいます。そのため、何の対策もしなければ細菌が増殖し、せっかく落とした歯垢をまた形成してしまうのです。
そのため、就寝前の歯磨きでは、デンタルフロスなども併用した丁寧なブラッシングはもとより、デンタルリンスなども使って、隅々まで殺菌することをおすすめします。そうすれば、細菌の数が大きく減少し、就寝時の増殖も最低限に抑えることができるでしょう。